「こうもり」東京公演観劇してまいりました!第一印象、とても華やかです!お衣装とセットが花々しく素敵~!!オペラ「こうもり」の内容はだいたい筋書き通りで、登場人物を多くしてキャストの活躍を増やしています。大劇場公演ですから、膨らまさないと空間があきますからね。
登場人物
ファルケ博士(北翔海莉)・・・アイゼンシュタイン侯爵の友人
アイゼンシュタイン侯爵(紅ゆずる)・・・遊び人の貴族
アデーレ(妃海風)・・・アイゼンシュタイン家の召使い
ロザリンデ(夢妃杏瑠)・・・アイゼンシュタインの妻
オルロフスキー公爵(星条海斗)・・・ロシア皇太子
感想
ファルケ博士(北翔海莉さん)
冒頭の虹色のこうもりマント、目を奪います。歌も喉が鳴る感じで歌われています。オペラ歌手のようでした。
頭脳明晰で人間的にも評価されているファルケ博士を品良く演じてらっしゃいます。
また、恩師ラート教授を面倒見てる人情深さもあります。「こうもり」の扮装では、恥をかかされたため、「仕返し」を考えるのですが、そのやり方が上品です。復讐とは、こうも楽しく行いたいものです。
アデーレとの新たに生まれた恋心。ほほえましく、新鮮な感じです。お互いの魅力を見つけたフレッシュさがありました。
細かい演技にコメディアンのみっちゃんが出ています。楽しませようとしてくれる心遣いが感じました。
アイゼンシュタイン侯爵(紅ゆずるさん)
オペラ「こうもり」でもかなり重要で主役なのではないかと思う人物。紅さんのアイゼンシュタインは、華やかで遊び人風ではありますが、もう少し落ち着いた演技でも良いと思います。自然な演技がほしいです。
スタイルがよく、ど派手な衣装がよく似合っていました。最後に恐妻に追いかけられて終わるシーンもほのぼのしました。
アデーレ(妃海風さん)
女優志望のかわいい召使いです。周囲の人間をよく観察し、機転の利く子です。トップ娘役なのに召し使い役とはちょっと・・・という感じです。
原作ヒロインはロザリンデだと思うのですが、ロザリンデはアイゼンシュタイン侯爵の妻なので、ファルケと恋仲にするには、新たにアデーレをヒロインにするしかなかったと思います。
しかし、ファルケに見初められてシンデレラのように成功していくとしたら、このヒロイン設定もありかもしれません。
ロザリンデ(夢妃杏瑠さん)
この方、とてもキレイです。初めて注目しました。歌も上手です。恐妻として出てきますが、美しいので素敵です。
オペラでは昔の恋人と夫のいない間に逢い引きするのですが、今回は貞淑な妻で、夫の浮気を突き止めます。こんなにキレイなら夫はうれしいだろうに。。。と思います。
オルロフスキー公爵(星条海斗さん)
マギーさん、最高です!!遅めの登場ですが、圧倒的存在感。衣装が金×赤で派手ですし、大金持ちの「退屈しのぎ芝居」を楽しむ余裕を感じます。
品の良さと傍若無人さ、権力者独特の雰囲気を感じました。さすがです。
みっちゃんとの絡みは、「メリーウィドウ」以来ですが、息も抜群です。ただ「メリーウィドウ」の方が私は面白く感じます。
フロッシュ(美稀千種さん)
警察看守ですが、とてもウケます!!まずルックスで大笑いです。終盤2場面くらいの出番ですが、最後笑いをかっさらって行きました!
公演デザート
シャンパンと柑橘系のデザートです。こちらのシャンパン、とてもフレッシュ感がありおいしかったです。デザートもさわやかでした。