NOBUNAGA 東京 感想  龍真咲

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中日過ぎて、東京公演「NOBUNAGA 下天の夢」「FOREVER LOVE」観てきました!あっという間の3時間でした。お芝居は史実を踏まえつつ演出が斬新です。

色々ちょっと物足りないのが正直な感想です。信長という人物を1.5時間で表現するには難しいのかな。本能寺の変で焼かれちゃうのかな?と思いましたが、そうではなく明るい門出でよかったです。

月組は下級生に至るまで芸達者が多いなと思いす。娘役も充実した組です。

若手では朝美絢さん、暁千星さんがとても目を引きました。全員の感想を書きたいところですが、個人的に気になるメンバーのみ書かせていただきます。

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感想

織田信長(龍真咲)

冒頭、白装束で能「下天の夢」を舞って、信長の短いカリスマ人生が偲ぶのと、サヨナラ公演にふさわしい宝塚人生お別れの舞のような感じがしました。

「尾張のうつけ」時代は、部下に気さくに接し、一緒の夢を見る強いリーダー。魅力的な月組トップ龍さんにかぶります。

今川義元を殺し、美濃を滅ぼし、足利義昭を傀儡(かいらい)将軍にし、比叡山の僧たちと戦い、実弟を殺す。色々と人に恨まれる出来事を重ねていく信長。その中で部下からも、敵が増えていきます。

一緒に夢を見た部下たちが裏切っていくのは、龍さんと重ねると少し切なかったです。

帰蝶との絡みがほとんどなく、女性と関わる信長が全くと言っていいほど描かれてなかったです。

夢(天下統一)に向かって人生を駆け抜ける信長は、龍さんに重なります。

でも、信長は冷酷でもあるので、それでも尚、みんながなぜついてきたのか、心をつかんでいたのか、あまり描いてなかったです。何がカリスマだったのか?よくわかりませんでした。

冷酷に処刑する反面、部下には気を遣うとか、将軍には礼をつくすとか、冷酷の裏に引き付けるものが今のところわかりませんでした。

私は龍さんの台詞回しが昔から好きです。独特の早口のようでもハッキリ聞き取れる。語尾を伸ばすような。

信長は最後焼かれるのではなく、南蛮人の船で新世界へ旅立ちました。龍の帆がひらめく船で。

帰蝶(愛希れいか)

衣装が紫の蝶々みたいで綺麗でした。着物風のアレンジです。美濃を滅ぼされ、夫信長を恨んでいるけど、信長の強さに男気に惚れている誇り高い妻、帰蝶です。かっこよかった!!

ナギナタさばきも勇ましく、くのいち達を束ねているのも頼もしかったです。

信長と離れて暮らして寂しさもよくわかりました。ちゃぴちゃん、龍さんとコンビを組んで色気がどんどん上がりました。出番が少なく可愛そうでしたが。。。

ロルテス(珠城 りょう )

謎の南蛮人。家が取り潰されて、権力者を恨んでいます。家名を取り戻そうと、信長暗殺を企てローマ教皇に取り入ろうとします。今回も悪役です。

いわく付の役は難しかったようです。

なんとも中途半端で、どんな人物かわかりません。信長暗殺を計画し、失敗し、逆に信長に殺されかけ、助かり、信長の腹心になる。改心の様子は一切書かれません。人物として単純に悪に見えました。

足利義昭(沙央 くらま )

専科からのご出演。龍さんとの同期愛を感じます。

沙央さん、セリフも歌も上手で義昭のうっぷんをよく感じました。側室達と歌うロックでいかにもお公家で甘ったれた感も出ていました。

明智光秀(凪七 瑠海)

甲冑姿もかっこよく、明智はマジメだったんだろうなと思わせるスマートぶりです。生真面目さをアピールと仲間と群れていないところで秀吉と違いを出そうとした感じです。

羽柴秀吉(美弥 るりか)

みやちゃん素敵でした!1789の伯爵みたいな、前髪ウェーブで紫(グレーかな?)と黒髪が混じった鬘!仲間を引き連れて、甲冑ロックで踊る姿も素敵でした!ビジュアル最高。

女好き、明るい性格の秀吉をうまく表してました。ねねに頼ってる場面もありました。

妻木、森蘭丸(朝美 絢 )

今回特筆したかったのは、朝美さんです。男役しか見たことなかったので、くのいち役で新鮮でした!!すごく綺麗でした。細身妖艶でした。信長を誘惑するところはドキドキしました。声も高い方だと思いました。

佐脇良之(暁千星)

信長の若い家臣の一人。帰蝶の家臣、妻木と両思いです。信長を信頼していますが、妻木を殺され、信長を恨んでいます。

暁さんの日本物化粧がうまくて、ルックスに磨きがかかりました。私の中ではまだまだ「メリーウィドゥ」のニエグシュの可愛いままなので、成長したなあとうれしいです。

和装ロックで踊るのもかっこよかったです。

まとめ

この公演を観るまでは、サヨナラなのに本能寺の変で謀反返り討ちにあうの?と思っていましたが、新世界に旅立つ信長、に仕上がってよかったです。

龍さんの屈託ない笑顔、ずっと忘れません。

「いささか疲れた…」のセリフに龍さん個人の感情が重なっていたんですかね…

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