先日発表になった来年の花組公演。「ポーの一族」。小池先生が30年かかって、原作者萩尾 望都さんに舞台化をお願いした作品だったとか。
そのように、何十年も構想を温め実現させるなんて、夢がありますね。
昨今、宝塚歌劇はマンガの劇画化を上演していますが、タカラジェンヌの容姿、実力、舞台機構、衣装、どれをとってもリアル化できる唯一の劇団だと思っています。
そしてマンガを読まない私にとっては、新たなる世界が広がります。
劇画ファンのみなさま、萩尾先生のファンのみなさま、明日海さんは絶対期待以上のものをお見せしてくれます。
宝塚の本当にすごいところって、想像以上のもので上演してくれることです。相当努力をしていると感じますが、それでも、備わった実力のすごいこと。
また、カンパニーの力を感じます。組織で作り上げる感が以前にも増しています。
さて、「ポーの一族」、まったく初めて聞いたタイトルで生前以前の作品でございますが、東宝ミュージカル「王家の紋章」にしても、かつてのマンガって、どうしてこんなにロマンティックなんだろうと思います。
素敵です。マンガ「ポーの一族」の表紙は美少年です。これが主人公か?美少年は明日海さん得意でしょう。
あえて予習なしで観ても、新しく楽しめそうです。が!単行本が7月10日に発売されるとか。こちらも併せてチェックです。
ムラではお正月公演ですので、遠征も考えております。
日程
ミュージカル・ゴシック
『ポーの一族』
原作/萩尾 望都「ポーの一族」(小学館フラワーコミックス)
脚本・演出/小池 修一郎
◆宝塚大劇場:2018年1月1日(月)~2月5日(月)
◆東京宝塚劇場:2018年2月16日(金)~3月25日(日)
ゴシックとは
気になったのは「ゴシック」とは?です。ゴシック体という文字の書体くらいしか聞き覚えがありません。
・吸血鬼の衣装、あるいはその時代設定である19世紀ヨーロッパの衣装、特に礼服がゴシック・ファッションのモデルになっている
・世界観がゴシック調(且つ若干のグロテスクな描写)
・死体などを思わせる白塗りの化粧に、目の周囲に黒く濃いアイシャドーを塗り、黒髪に全身真っ黒の布がたっぷりとした、あるいはスーツのようにきっちりと体のラインを強調する服装、さらに悪魔性を強調したシルバーのアクセサリーなどを付ける
とあるように、黒やモノトーンな色合いで奇抜な装飾というのが「ゴシック」なんですね。
しかし少女マンガですから、悪魔や魔女などを連想させつつも、少年の姿のままで永遠を生きる吸血鬼は耽美的なロマンを感じます。
そこが宝塚と合うのではないでしょうか。
「おどろおどろしい×美」これが宝塚のゴシックの形かと思います。