彩風 咲奈さん、朝月 希和さんトップお披露目おめでとうございます!!
『ヴェネチアの紋章』感想!
初演と比べて、全体的に悲しい暗い印象。
プロローグが暗く寂しげ、今後の悲劇を語りかけます。
初演の歌、全編まったく変えましたね。スターに合わせてか時代に合わせてか。
歌詞は同じなのに、曲がまるで違う。それがもの悲しい一つかも。
感想
アルヴィーゼ 彩風 咲奈
憂いを残しながら、何かたぎるような気持ちを持ち続ける役。
咲さんは前回『炎のボレロ』でもそのようなヒーローでした。
憂いがあり、それを克服するような強い男が似合う!
父である元首が言うように、アルヴィーゼは多才な能力のある男なのでしょう。
その有能な男が求めたものはあまりにわかりやすいものだった。
わかりやすいものにすごく枯渇していた。
どうして、もっとうまく汚く立ち回れなかったのか。
そうしたら最愛の女性を手にし、長生きしたかもしれません。
能力ある男が何もかも失っていく様は、砂の山が一気に崩れるようで
悲しかったです。
黒髪も素敵な長身がコスチュームに映える咲さんには
もっと洋風な時代物を観たいです!
リヴィア 朝月 希和
衣装がとても美しく着こなして素敵でした。
きわちゃんは美しい高貴な役が似合いますね。奥方の品やゆとりある雰囲気、
舞台化粧もヒロインらしく堂々と気品がありました。
歌も丁寧に伸びやかです。雪組は歌の上手い娘役さんも多いですから、
トップ娘役は相手役とハモりが美しければ、オペラ歌手のような声量がなくても
全く問題なしと思います。実際、歌はきちんと上手です。
マルコ・ダンドロ 綾 凰華
マルコは淡々と語るのが回想仕立ての物語。
ストーリーテイラーであり、一番安定的な人物。
アルヴィーゼや、はぐれ鳥達のような葛藤もなく女性関係も追い詰めないような。
アルヴィーゼだけには特別思い入れがあり、なんとか力になりたい友達思い。
オリンピア 夢白 あや
夢白さんは、飛び抜けて美しい!!魔性です。
オリンピアの艶やかな衣装と目線、髪型や仕草、女性でも見とれるほどきれい!
昔は何の商売かわからなかったですが、ナイトクラブか風俗店と言ったところでしょう。
他の娘とは違う華やかさがありました。
ヴィットリオ 諏訪 さき
雪組版はアルヴィーゼ以外、地毛で表現。そこが若々しいと思いました。
くっきりとしたお顔立ちとハッキリした発声で素敵でした。
はぐれ鳥達はそれぞれの違いと出すのが難しいところですが、
アルヴィーゼに憧れて命をかけるまでの閃光を表現するのは中々難しいですよね。
カシム 一禾 あお
ディナーショーで注目した新人さんの一禾 あおさん。
アルヴィーゼの忠実な家臣。
はぐれ鳥達とは違う立場のでアルヴィーゼを見て、憧れ大切に思っているのがよくわかります。
メイクもアラビアンで美貌が目立っていました。
可愛い恋人との演技もよかったです。
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