花組『あかねさす紫の花』を2006年月組、全国ツアー版で予習しようと思います!
このお話は、大海人皇子を主人公にしていますが、月組版では中大兄皇子が主役に感じました。ラストは、う~ん、結局決着ついてないようです!
キャスト
大海人皇子(瀬奈じゅん)
権力から見た歴史って面白いですよね。大海人皇子の正妻は持統天皇なのに、持統が額田王に嫉妬していたなんて本にはありました。
私のイメージは大海人皇子は、忍耐の人。
額田王だけは何を置いても譲れなかったんですね。女はたくさんいるのでしょうが、一人の女だけにこだわって破滅してしまうんですね。
中大兄皇子(大空祐飛)
月組版を観たとき、この話は中大兄皇子が主人公では?と思いました。出番も多く、インパクトが強い。大海が薄く感じる演出でした。3角関係でも勝者ですし。
当時を知らないので恐縮ですがもしかして、この頃トップスターは瀬奈さんではない…??
額田女王(彩乃かなみ)
3人の男性から愛される額田王。4角関係?天比古は密かに想ってるから3角関係?
でも、なよなよした女性ではないと思うのです。中大兄皇子に見初められるけど、権力に逆らえないのは世の常。
でも、心では大海を愛している。でもそれをおおっぴらにできない。そんな苦しい女性が似合いそうです。
万葉集の素敵な歌、有名でなまめかしいです。
「あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」
額田の心は大海のもの、でも権力の中枢、中大兄と生きていくしかない切なさ?を演じるのは難しいですね。
中臣鎌足(嘉月絵理)
鎌足は以外と出番が少なかったのです。ただ、改革を中心で進めていく大物ぶりは、今回はあきらさんに演じてほしいです。
天比古(龍真咲)
若いころのまさおさん!中世的な魅力の男役さんでした!
額田王に想いを寄せていたが、身分の違いから結婚できないため、仏像に想いを込める。こういう男性いたら、女性としては放っておけないかも。
小月(白華れみ)
白華さんの小月は、色っぽくもかっこいい女でした。かっこいいというのは男っぽいという意味です。月組時代のれみちゃんも可愛かったです。
鏡女王(花瀬みずか)
鏡女王は、やはり娘役スターですね。額田の姉であり、嫉妬もあったと思います。夫を妹に取られて。自分は臣下の妻になったのですから。花瀬さん美しかったです。中堅スター時期でした。
十市皇女(憧花ゆりの)
なんと!!現月組組長の貴重な少女役!可愛かったですよ。現在の憧花組長が可愛らしのは、この頃も健在です。これを華優希ちゃんが演じてくれたら…と思うと、華ちゃんものちに組長になるくらい頑張ってほしいです。
斉明天皇(京美紗)
中大兄と大海の母で女帝。出番は少ないですが、権力の中枢にいても母の顔をのぞかせる役です。
まとめ
登場人物もお話もわかりすく、恋愛は三角関係で、宝塚ファンなら大好きなジャンルだと思います。
花組版でも大海が主人公だと思いますが、もう少し、大海の出番を増やして、額田をどうしたかったか心情描写をより鮮明になればいいなあと思いました!