昨年に引き続き観劇となる劇団四季「アラジン」。出演者の変更はほぼなく、一定のクオリティが保たれています。公演期間はロングですが、常に安定供給。
ディズニー作品はお手の物。映画以上のできばえ。それが劇団四季の魅力です。
感想
ジーニー(瀧山久志)
ジーニー役は3人いるのですが、個人的に上記写真の瀧山さんが一番好きです。映画「アラジン」のジーニーを声まで完全コピー!!
体格も声もすべて映画版そのまま!!
他のジーニー役の方は、それぞれの役者個性がチラホラして。まあ、好みの問題でしょうけど、完全コピーってすごいと思うのです。ディズニーは原作が大事ですから。
ジーニーは魔法使いなので、魔法の場面は高速のセリ上がり、スモーク、早替えなど、劇団四季の秘密がいっぱいです。
「美女と野獣」で野獣が王子に戻るときの早替えのような魔法も「アラジン」で活用されているようです。
四季のジーニーの魅力。
それは七色の声です。アラジンと魔法の洞窟で初めて会ったとき、ジーニーが陽気な歌を歌います。楽しいスキャットから、四季ならではの公演の曲をメドレーでメロウに歌い繋ぐジーニー。コアな四季ファンにはすぐわかります。
ジーニーがあっての「アラジン」でした。ダブルヒーローです。
アラジン(笠松哲朗)
この日は笠松哲朗さん。初めて観る俳優さんでした。
この方は初演アラジン役のオーディションに不合格だったものの、アンサンブルで活躍しておりました。再度アラジン役のオーディションを受け、今年の9月に主役を射止めました。
アンサンブルの一人から、主役デビュー。すごいですね!!夢がありますね~。劇団四季は。
今まで観た中で一番自信なさそうなアラジンでした。そんな雰囲気が、コンプレックスを抱えて、ウソをついて生きてきたアラジン役にハマっていたと思います。
末っ子的な守りたい雰囲気で、歌も高い音程が魅力でした。
小柄で軽やかな身のこなし、ベテランジーニー役の瀧山さんとの絡みも少しおどおどしてる感じが好感もてました!
主役を射止めたので、これからの公演もチャンスアップするといいですね!
ちなみにアラジンの相棒、猿のアブーは出てきません。
ジャスミン姫(岡本瑞恵)
きれいで頭が良く、聡明で意思の強い現代的な女性です。岡本さんのジャスミン姫は、ディズニーのままで魅力的なプリンセスでした。
腹筋のしたのへそ下もすこしふくらみがあり、女性らしさもいいです。
この公演の女性キャストは、ヘソ出しスタイルなのでみんな腹筋が割れているんですよ。それを維持するするのも大変だな~と。
ジャスミンの衣装は3着くらいですが、ブルーの衣装と婚礼のピンク衣装と白い衣装。どれもヘソ出しでセクシーでした。
アラジン役の笠松さんともお似合いでした。
ジャファー(牧野公昭)
ジャファー顔ですよね。
ディズニーシーで働いてますか?ってくらい原作そのものでした。そして声も低くて、身長も「アラジン」の中で一番高かったです。帽子の高さもありますけど…
イアーゴ(酒井良太)
舞台では鳥ではなく人間という設定です。映画以上に不気味でした。リアルに気持ち悪い役でした。それって役者冥利ですよね。顔が気持ち悪いって失礼ながら、役に100%染まっています。
フィナーレの時、唯一、笑顔を観ました!
まとめ
劇団四季「アラジン」は原作アニメとは違った舞台ならではの楽しさがあります。
それは、ダンスアレンジ。
【ダンス・ミュージック・アレンジャー】と呼ばれる専門職があります。「アラジン」もこの専門スタッフに支えられ、華やかなエンターテイナーの舞台になっています。
ジーニーが歌い踊る「フレンドライクミー」のナンバーはスキャットあり、タップありボーカルありと素晴らしいナンバーです。
これらは振り付け師とのコラボレーションで生まれます。
劇団四季「アラジン」は一2017年3月までは完売となっていますが、4月以降余裕があります。インターネットで会員でなくても購入できます。