先日星組公演「スカーレットピンパーネル」日本初演の主演を務められた、元星組トップスターの安蘭けいさんと紅ゆずるとのスペシャル対談をCSで拝見しました。
私もこの初演を観たときの衝撃的な感覚を今でも覚えています。
歌とお芝居があまりに素晴らしく、CS放送も知らず則DVDを購入しました。
当時星組をよく知らなかったのですが、涼紫央さんのファンになり、それ以来お茶会に通ったものです。
パーシーといえば、とうこさんです。とうこさんパーシーには余裕すら見えました。そして、本当に夫婦について悩んでいる男性に見えました。
今回の座談会で、さゆみさんは、「パーシーといえばとうこさん」だそうです。私もです。
パーシーは面白いだけでなく、愛を信じられない深い闇を抱えながら、大きな使命に燃えている、命さえかけているミッションに向かう男は魅力的でした。
イメージの強いヒーローだから、プレッシャーも相当だと思います。
本公演の思い出について
本公演では気取り屋ベンを演じていましたね。新人公演時は、さゆみさんは、とうこさんの真似をすることで精一杯だったとか。
舞台上の照明など役以外のことも細かくお聞きしたそうです。新人公演となると、本役さんには思いもよらない質問もあるのでしょう。
手取り足取り、一から百まで教えていただいたとのことですが、とうこさん、面倒見がよさそうですよね。
とうこさんが語る当時のさゆみパーシーは面白かったとのご感想。
役作りについて
さゆみさんは、この公演にあたり、バックボーンを背景に、彼にはどういう意図があって社交界で慇懃無礼な振る舞いをしているのだろうかを考えて作っていきたいそうです。
初演を観たとき、英国貴族の彼がなぜ他国の貴族を命がけで助けようとするのか疑問でした。確かにその背景には、何かあるのかなとも思います。昔の恩があるとか、革命で罪のない貴族が殺されているのは、同じ貴族として耐え難いとか。
ピンパーネルを結成する要因が前回より明確になると一層深まりますね。
脚色について
宝塚以外のスカーレットピンパーネルを観ていないのですが、宝塚版は、パーシーとマルグリットだけではなくピンパーネル団の人たちにも恋愛模様があったり、王太子ルイ・シャルルの救出を軸にして世界観が広がっているとのことです。
昨年の石丸幹二さんパーシー、とうこさんマルグリットはチケットが取れず、宝塚版とはだいぶ演出も異なっていると友人から聞きました。比べてみると、それぞれ面白かったと思いました。
トップスターとして
とうこさんは、トップになり自分が引っ張っていかなくちゃと頑張ってしまったそうですが、柚希礼音さんのためにも一歩引くことをしたそうです。それが、ちえさん自身の成長に繋がったようです。
さゆみさん、ご自身のよさって何だろうと考えるそうですね。
一人で頑張るよりみんなで一緒に創っていこうとする方がお好きみたいですね。最近そういうトップさん多いと思います。
ただトップスターになれるのは実力と運もありますから、運もよかったと考えて、自分のための作品、自分がより輝く作品やキャラクターは何か、提案できると良いなあと思います。
北翔海莉さんがオペレッタ「こうもり」を演じたように、これが演じたいと欲がでてくるのはいつでしょうか。
生え抜きトップスターは、やはり応援したくなるものです。
かつての星組大ヒット作品を星組で再演するということも、伝統を引き継ぐことのように感じますね。初演時のピンパーネル団×革命政府の燃えていたパワーを上回る舞台に期待します!!東京のチケットが難しそうですが~…