朝美 絢さん主演『海辺のストルーエンセ』。
清らかなタイトルです。
類似している『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』という映画もあるんですね。
『海辺のストルーエンセ』に感じた少々おどろおどろしい感じは、
実際に起こった出来事と、王妃カロリーネが気の毒だなと思ったからです。
18世紀のデンマーク王室を舞台に実際にあった王クリスチャン7世と王妃カロリーネ、
侍医ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセの三角関係をもとにした物語。
王侯貴族にありがちな配偶者との不仲。政略結婚がほとんどだから、すぐ離婚など
できないでしょう。不仲の場合、どう生きていけば良いのか。
当事者は絶望ですね。少女時代に嫁いで自分に課せられたものは何か。それを果たすべきか、
目の前の悩みを聞いてくれそうな味方の胸にすべて預けてしまうのも、わからなくない。
『海辺のストルーエンセ』では、王妃の心情に寄り添って観たいなと思いました。
本作品では劇中劇があるのか、役者役のキャストも多めです。
キャスト
ヨハン・ストルーエンセ 朝美 絢
ヨハンはどういう意図の人物なのでしょう。保守的な医療現場を改革しようと奮闘するまでは
いいと思うのですが、国政を握り政治改革に乗り出すのは医療だけのため?
映画は見ていないので朝美さんの美貌と王妃とのロマンス楽しみです。
カロリーネ・マチルデ 音彩 唯
この作品のヒロインであり、カギを握る王妃。新人公演ヒロインとは違い、
オリジナルヒロインの音彩さん、美しい王妃なのでしょう。
寂しさから喜びあふれる王妃、音彩さんはドレスが似合うし高貴な印象です。
クリスチャン7世 縣 千
前作品から皇帝役が続きますね。精神を病んでいるので難しい役。
王族には多いですが、ヨハンとカロリーネの仲が仕方ないよね、と浮き上がるような。
王太后 ユリアーネ・マリーエ 愛 すみれ
ユリアーネは反ストルーエンセ派の貴族達の中心なんでしょうね。
王太后になってからのユリアーネが登場するので
王族は同じ名前が多いので一人息子フレゼリクがいるようですが、
この人は王太子ではないんですね。
いつもチャキチャキの愛さんが、王太后を落ち着いた演技で見せるのか・・・?
王太子 フレゼリク 星沢 ありさ
この王太子はおそらくクリスチャン7世とカロリーネの子と思います。
出演者最下級生の星沢ありささんが抜擢!どのような新人さんか注目です。
王太子は後に即位しますが、父王とは違い立派な王だったようですね。
カロリーネの曾祖母 白峰 ゆり
カロリーネ王妃の父方の曾祖母役ですね。肖像画を見るととても美人です。
ただ、ジョージ1世 (イギリス王)との夫婦仲は悪かったようです。
本作品ではカロリーネの境遇に類似しているのでしょうか・・・
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