朝美 絢さん主演『海辺のストルーエンセ』、千秋楽おめでとうございます!!
指田珠子先生、「しゅこ」と読まれるんですね。知らなかった。
朝美さんのお医者様、新鮮でした。
複雑な人物整理も何とかそれなりに理解はしたものの、
映画『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』のような官能シーンはなく
ない分、ストルーエンセの色気が目立ちました。
率直にはストルーエンセ、生まれてくるのが早かった。
それに王妃カロリーネが気の毒だなと思いました。
東京の診療も終わり、大阪でもストルーエンセ先生頑張ってくださいませ。
感想
ヨハン・ストルーエンセ 朝美 絢
保守的な医療現場も宮廷も病んでるとみたヨハン。改革が行きすぎたか、早急すぎたか。
時代が追いついてないんですね。こういう方、当時は苦労が絶えないと思います。
革新的な考えと美貌があるので、追い詰められている王妃が惹かれるのは無理はない。
朝美さん冷静な持ち味なので、対立する縣さんと両方が輝いて相性はいいのかも。
視線や芝居が丁寧でヨハンの表情に引き込まれっぱなし。
もう少しラブな場面があってもいいのかなあ。
ちょっと最後まで寂しさは残ります。フィナーレは威勢もあり宝塚らしくも素敵。
カロリーネ・マチルデ 音彩 唯
お人形みたいな若い王妃でした。とっても可愛いという表現が似合う。
苦しい役です。
鈍色のドレスが印象的です。中盤華やかなドレスやカツラもありましたが
カロリーネの心を象徴する鈍色ドレス。
気づいたのですが、音彩さんパンツスタイルが似合います。
これからもパンツでかっこよく踊るなんて観たいと思いました。
クリスチャン7世 縣 千
精神を病んでいというか、理解しているけど感情のコントロールができない王。
赤い髪が印象的でした。難しい役だけに自然と演じている縣さんが上手。
ヨハンに惹かれ、変わっていく様も難なくこなしました。
そのほか脇を固めてくださる皆さんもそれぞれ見応えたっぷり。
特に気になったキャストは、
★役者 ヘンリック/フリードリヒ2世 一禾 あおさん。
大劇場でもだいぶ目立ちますが、おじさん役というか年上もどっしり感たっぷり。
ヨハンを気遣う役者もフリードリヒ2世も凜々しく感じます。
★カロリーネの曾祖母 白峰 ゆりさん。
カロリーネにとって象徴的な役。役者役から一変、スパイスでした。
★宰相 ベルンストッフ 奏乃 はるとさん。
★ランツァウ伯爵 真那 春人さん。
★王太后 ユリアーネ 愛 すみれさん。
宰相は特段悪人には感じませんが、時代に追いつけない感じ。
ランツァウ伯爵は恩とか縁故を忘れられないし、王太后は古いしきたりから出られない。
宮廷の古い人物側ですが、それぞれ個性が溢れるのが上級生のすごいところ。
前回の記事↓