やっと幕末太陽傳、観てきました!
ミュージカル仕立てになっているのでわかりやすいかったです。落語だ~と思うと敷居が高いです。
個人的には江戸遊郭の文化に興味があり関連本も読んでました。
品川宿について
まず、品川宿は江戸から東海道への最初の宿場で、非常ににぎわっていたこと。海がすぐそこなので、海へ客と逃げ出す遊女もいたとか。
品川は増上寺が近いので坊主客が多かったこと。薩摩藩邸も近かったので、勤番武士の客もいたこと。薩摩武士を女郎達は「芋客」と呼んでいたこと。
なぜ、「芋客」とあざけっていたかというと、単身赴任している武士は女性に困っている。女郎屋はストレス発散場所であり、揚げ代だけで一晩中奉仕させるので、疲れるわけです。
ところどころ、宝塚でギリギリではないか…そんなことを踏まえて観ておりました。
例えば、高杉晋作がこはるに、「お前、また回しを取っているな」
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これは同時に複数の客を取っているという意味。同時期にに体を提供しているということです。江戸の遊郭では「まわし」は独特手段でしたが、上方(関西の方)は「まわし」制度はなかったようです。
現代のキャバクラで色んなテーブルに渡り歩くよりディープな接待です。
この公演のライヴビューイング追加会場が発表になりました。チケット発売は7月15日からです。先の会場が東京は満席になっているので、千葉や神奈川が増えてよかった~。うまくすれば観に行きたい!!
さて、全体的な感想を記載させていただきます。
感想
佐平次(早霧せいな)
ちぎちゃんの日本物所作や言い回しが、うまいうまい♪今更ですが、のらりくらり力を抜いた演技がここまでできるのは、宝塚で早霧せいなさんだけじゃないですか?
佐平次の優しさや、人を思いやる人柄が、ちぎちゃんそのものに思えます。
「相模屋へ死ににきた」病気がちな佐平次は、そんなこと微塵も感じさせないほど気丈になり、生きる希望を得る。私も佐平次に勇気をもらいました。
おそめ(咲妃みゆ)
今はナンバーワンから陥落しているとはいえ、大輪の花おそめ。品川宿が好きなのに、うそをついてまで仕事できない素直さが可愛いです。
化粧も勝ち気でかっこいいです。ゆうみちゃんは女郎でひと花咲かせました♡
着物を投げて、佐平次に羽織をかけてもらうのも色っぽかったです。
高杉晋作(望海風斗)
都都逸って何?でしたが、お三味線を弾いて日本語の美しい響きとリズム感が活かされた独特な歌なんですねー。恋愛の名言らしく、あれを女性がしゃなりしゃなりと歌ったら色っぽいそうです。だいもんも、かなり妖艶でしたが!
今回、だいもんはずっと奈落でスタんばるんだとか。一度も階段を上らず舞台は全部セリ上がりだそうです。
気づかなかったなあ~。DVDで確認しようっと。今回記念なので、DVDを注文しちゃいました。
あのザンバラ頭は、床山さんと苦労した一品だとか。日本物も不思議で、青天の人はだいたいいつも青天鬘なんだとか。そういえば、だいもんのちょんまげは観た記憶がありません…
出番は少ないですが、最後の佐平次との絡みや主役3人での「遠く遠くはるか遠くへ~」の歌が泣けましたね。
こはる(星乃あんり)
現在の板頭らしく、華やかです。キャットファイトもよかったです。江戸は喧嘩が多かったから、女郎同士もガンガンやりあっていたのでしょう。
あんりちゃん、本当にかわいい!!!♡
着物もこはるはブルーと赤、おそめはピンクとグリーンが基調できれいでした。高杉晋作にはんなり寄り添うのも、浪士達を押入れ?にかばうのも、何もかも知っているという感じで、頭のいい女郎なんでしょうね。