「ちはやふる上の句」に続いて、「下の句」を観てまいりました。さわやかな映画ですね。今回は福井の緑が目に鮮やかできれいな風景もありました。全国大会の会場、近江神宮は厳かで、天智天皇が祭られている由緒ある神宮です。社殿も立派でした。こちらは前回の記事です。
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あらすじ
舞台はいよいよ全国大会へ―-。
新に都大会優勝を報告する千早に、思わぬ新の告白「俺、かるたはもうやらん・・・」。ショックを受ける千早だが、全国大会へ向けて仲間たちと懸命に練習に励む。そんな中、千早は、同級生ながら最強のクイーンと呼ばれる若宮詩暢の存在を知る。全国大会の個人戦で詩暢と対決する可能性がある。新に会って「強くなったな」って言われたい、詩暢に勝てばもう一度新とかるたを取れるかもしれない…!「クイーンに勝ちたい。」千早の気持ちは次第に詩暢にとらわれ、“競技かるた部”の仲間たちから離れていってしまう。そして、そんな千早の目を覚まさせようとする太一。千早、太一、新の気持ちが少しずつバラバラになっていく・・・。
果たして、全国大会の行方は?今、泣きたくなるほど熱いクライマックスの、幕が上がるー!!!
感想
「ひとりじゃない」これが下の句を観た感想です。ありふれた言葉ですが、とても大切な気持ちだと思います。
高校生達の「かるた」にかける熱意から、様々な気持ちを教えてもらいました。
目の前の目標にとらわれ過ぎて、自分だけ頑張っても、やれたことは大して何もない。そうじゃなくて、周りのみんなをもっと頼っていくのが大事なんですね。
目標に向かって努力するのは尊いけど、結局はひとりじゃできないことだらけ。それを教えられた気がします。
それから、自分がここに存在する意味、所属する意義、そういう理由は「ひとつ」でないくともよいのではないでしょうか。それも気づかされました。
「好きだから勉強する」「好きだからいる」とか、もっと単純に「居心地いいから」というシンプルな衝動で何事も行動していいのだと思います。
この作品は、「競技かるた」にかけるスポーツとしての鍛錬と、その修練の中で、人間性をも磨いていく、素晴らしい作品です。
今日はこじれてしまっても、突然、霧が晴れたように人間同士分かり合える日がくるし、修練の成果が出る日が来る。
それらは突如としてやってくるので、自分のできることを、もう少し楽しみながら、そして確実にやっていこうと気づきました。
この作品は大人にもお勧めです!