『応天の門』『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』東京公演千秋楽
おめでとうございます!!
東京公演では暑さを感じる日も多く、寒い日から初夏まで、みなさん
お疲れ様でしたー!
この公演は新人公演の配信を観て、月組新人の演技力の高さ、作品の明るさを感じました。
本役公演では作品に深みが加わりました。
風雅な平安貴族社会に実は鬼が住んでいる・・・人間社会はそういうところだ。
そんなメッセージを受け取ります。
公演の思い出に感想を少々書きたいと思います。
感想
菅原道真 月城 かなと
暗めのメイクが似合います。少年には見えないですが大人でもない。
大人びた青年という感じ。あくまでそうでないと道真の言動はちょっとキツイ。
正しい行動ばかりで人の心は動かない。吉祥丸の件はとんでもない出来事だけど、
権力には逆らえない。そういう社会をどうすればいいのか、道真のテーマが始まるようです。
新人公演では昭姫とはこれでおしまい、という感じもあったのですが、
トップコンビで見ると、良い感じになりそうな余韻をもたせたように感じました。
ショーは、衣装の随所にヒレ飾りやフリルで可愛さを感じます。男役ターバンが素敵!
どの場面もハイテンポ良くクルクル踊って目が忙しかった。こんなにたくさんダンスするのに
東京で終わってしまうのがもったいないくらい。
月組もダンサーが揃っているのが改めてわかります。
昭姫 海乃 美月
勝ち気でも優しくて面倒みが良い魅力的な女性昭姫。余裕な演技と思いました。
メイクもきつめが海乃さんに合ってる。
昭姫は衣装が一着なのでしょうか。帝の宴以外、違いはわからなかったです。
ショーは、海乃さんのスタイルのものすごい良さがあふれます。激しいダンスショーだから
更にお痩せになっている感じ。歌も地声で歌う方が好きです。
在原業平 鳳月 杏
ちなつさんの日本物は美しいですが、更に業平の化粧は色気がある。
髪の毛もキッチリ結っている、ではないのがいい。
単なる色男に終わるのではなく、高子を想っているのは変わらないのがいいなあ…
言動が道真より大人なのは、恋多き男だからか。ちなつさんの柔らかい持ち味に合う。
ショーでは髪型がセンターパーツの髪型が素敵でした。随所にお客さんを一本釣りできる
要素あり。そして女役は良いですよね。ちなつさん、瞳が妖しい。
月城さんが鳳月さんを追う目線が男性でした。
藤原基経 風間 柚乃
作品の鬼代表なんでしょう。やってることがおそらく良房よりヤバイ気がします。
今後は道真を陥れるか、多美子を狙い続ける気もしますね。
位を極めていく若き日の基経という見方も面白いと思いました。
ショーでは歌手としても目立っています。裏声もキレイです。
芝居も歌もダンスもうまく、華もあって正3番手を印象付けます。
藤原高子 天紫 珠李
兄基経とは仲の悪い妹。これは史実らしいですね。
入内前の高子は業平を一途に想って苦しい日々。入内できても宮中で息苦しそう。
高子は美女で権力者であっても不幸だったかもしれません。
鬱々した高子を、気の強さとプライド高く演じられました。
ショーではダンスで主に活躍。オーソドックスお団子ヘアが似合います。
スタイル抜群で、歌もうまく娘役2番手を二分するか、じゅりちゃんに分があるような・・・
藤原多美子 花妃 舞音
多美子は名前だけはたくさんでるけど、実際の出番は少ない。
多美子側でちゃんと守備を考えているのは常行くらいのような。。。
声が可愛い花妃さん。可憐で危なっかしいくらい可愛い。
ショーでは芝居より大人っぽくなります。歌もこれからソロも聞いてみたいなと思います。
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