『アルカンシェル』~パリに架かる虹~千秋楽おめでとうございます!!
いよいよ大劇場をご卒業されてしまいました。
柚香光さん。近年トップスター随一の美貌。大劇場は燕尾でサヨナラ。
星風まどかさんも花組で大輪の花を咲かせました。
サヨナラショーではほぼ花組でのトップコンビを飾った曲。
まどかちゃん、「アナスタシア」のナンバーをソロで熱唱。
退団挨拶は、真風さんをはじめとする宙組のみなさんにも謝辞を述べてました。
まどかちゃんの宝塚人生を考えると宙組を出さないと語れません。
そのあとに花組で幸せ色に染まったこと。柚香さんが大好きなんですね~。
感想
マルセル 柚香 光
主題歌の歌詞が最高にいいですね。”たゆたえども沈まず”。こちらも励まされます。
私はこのお話にこめられたテーマが好きです。
ナチスとレジスタンスが随所に出るも、深刻さの少ない軽やかな仕上がりの作品。
セットの風景や劇場にも随所にパリを感じました。
マルセルは性格が良いし、仲間思いで好青年。しかもダンスを勉強し夢を叶えたい。
時代が時代なら、ここまで苦労せずともスターになれるはず。
れいちゃんのピエロ姿美しく、哀しく素敵でした。
ところで、れいちゃん、喉大丈夫ですか。声が狭いというか苦しそうでした。
カトリーヌ 星風 まどか
気の強いカトリーヌ。でも正義感も情もあって人間味ありました。
まどかちゃんのシャンソン、心がこもっていて、素晴らしかったです。
衣装が大人っぽいのと、豪華で素敵でした。
フリードリッヒ 永久輝 せあ
もっと怖い人物と思いきや、いい人でびっくり。こんなナチスの人も珍しい。
緑の軍服は不気味ですが、キレイに着こなしてます。私服になるとカッコイイ人。
アネットとペアで芝居が多いのは次期トップコンビの伏線・・・?
素敵なコンビになりそうな印象でした。歌が伸びやかで聴いていて安心です。
イヴ 聖乃 あすか
現代の青年を感じます。祖先の理不尽な扱いを許せないのを感じると共に、
現代に感謝しているようにも。区切りで出てきてわかりやすかった。
アネット 星空 美咲
衣装も可愛く、フリッツを健気に愛している。星空さんは歌もうまいし、スタイルもいい。
ただ少しお化粧?困った表情?が垢抜けるとトップとしてキレイなのでは・・・
ペペ 一樹 千尋
一樹さんが花組に出られているだけで、個人的に涙ぐみそうです。
『MESSIAH(メサイア)-異聞・天草四郎-』や『ポーの一族』などで何かと縁が深い。
ぺぺの心意気を考えると、ナチスに我慢できないものがあふれたんだと思います。
そして、仲間が助けてくれたことへも安堵と感謝。死んだらおしまいですから。
コンラート 輝月 ゆうま
ナチスの高級武官、ねっとりした嫌らしさありますよね。
自分の正当性を疑わないところも。ヒットラーが全く出ない分、コンラートが悪の親玉扱い。
輝月さん存在感はすごかったです。
私が観た宝塚で、ナチスが怖いと感じたのは『カサブランカ』くらいでしょうか。
人々を追い詰める感じが今回あまり観ぜず、個人攻撃のようにも感じました。
少年イヴ 湖春 ひめ花
ペペと対等にわたりあっていた湖春ひめ花ちゃんの少年イヴ!
可愛くて、切ない少年。この少年が大人になって聖乃イブにお話したんだろうね。
時代のカッコイイ人々のお話。