『Eternal Voice 消え残る想い』正塚先生の人間らしい物語です。”人との出会い”でしょうか。
凜城さんが休演されて代役で佳城 葵さんが演じて、その佳城さんの役を大楠 てらさんが
演じてらっしゃった。その役の不気味過ぎる事・・・
大楠さん、以前から特筆すべき演者でしたが、やはりすごくうまい。妙に怖すぎる。
この役を佳城さんが演じるより当たりだったのではと思うほど。東京ではどうなるでしょう。
消え残る想い、が私達もあったとして、同じ過ちを犯してはいけない、未来はより良い方向が
いいに決まっている。そんなことを感じました。
感想
ユリウス 月城 かなと
首飾りにメアリースチュアートの”想い”が残って、後世の人たちが何かを感じ取って…
ひょんなことから首飾りに巡り会って手にする。
ユリウスは仕事はできそう。でも自由。人付き合いは叔父以外苦手。
見た目カッコよく、温かく、器の大きい男。頭もキレるし喧嘩も強く、感も鋭い。
ユリウスを魅力的に見せる月城さん。そんな他人に対して気むずかしさがあるユリウスは
アデーラとは波長が合ったんですね。いつもアデーラを気にかけ二人で挑む事件の真相は
月城さん、海乃さんのこれまでの歩みのようでもあります。物語のエンドにユリウス達は
どうなっていくのでしょうか。そんな想像もかき立てました。
アデーラ 海乃 美月
自らの特殊な力に対して恐れているもユリウスとの出会いによって変わっていく。
硬い女性が殻を破る様子を演じられました。硬さが海乃さんの素地な気がします。
グレーのドレスは潤花さんが着ていたものでしょうか。
自分の血筋がわかり、メアリースチュアートの”想い”を受け継ぐ者の決心を固めたのでしょう。
ヴィクター 鳳月 杏
ヴィクターは芯があり、仕事はでき、そして2枚目。すべて鳳月さんに当てて描いてるような。
特定秘密局の所長ですら、一目置いているのが凄い。クセもなく紳士で、
さりげなくユリウスに協力しているのが素敵なヴィクター。
ジェームズ 佳城 葵
凜城さんの代役ですが、佳城さんの持ち味にも合ってます。ユリウスが唯一心を許す叔父。
ジェームズの場面はほっこりです。
セバスチャン 大楠 てら
ハリエットと組み裏社会の人間。特殊メイクがいつもながら凄いです。
大楠さんの今後が芸達者でとても気になります。
エゼキエル 彩 みちる
常にマクシマスとセットで登場するのですが、声がすっとんきょうで耳が痛い。
呪いとか怖いことを言い放っていますが、少し抜けている人物。そこが愛嬌があります。
正塚先生作品にはこういう女性がよく登場します。
エイデン 天紫 珠李
天紫さんは戦士の役が結構来てると思います。今回はドレスで特殊員ですが、立ち回りなども
見たかったです。風間さんと対で登場しますが天紫さん目立ちます。
メアリー・スチュアート 白河 りり
メアリー・スチュアートはとても後悔していました。
それが芝居だけだとよくわからなかった。歴史的な話は語り部がいるか劇中劇があると親切。
宗教戦争があって、それを繰り返してはいけないと伝えたかったのでしょうか。
争いを繰り返すな、と後世に伝えるために首飾りをユリウス達に引き渡し、答えを出すように
誘導したように思います。
同じ過ちを犯してはいけない。これはどういう人間関係でも当てはまります。
美貌の悲しき女王を気高く演じておられました。
アマラ 羽音 みか
奥さんになってもいいし、恋人のままを楽しむのも良い。型にはまらない自由な女性。
男性にとって居心地良さそうな美人でした。華やかな雰囲気で羽音さんがいるだけで
明るくなります。
ハリエット きよら 羽龍
新しいきよらさん発見。笑顔もなく表情もきつく、声が低い。始め誰かわかりませんでした。
バチカンの特殊工作員でしょうか。強くて不気味な存在です。
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