トニー賞ミュージカル「FUN HOME ファン・ホーム ある家族の悲喜劇」が2018年東京と兵庫にて上演されます。
このミュージカルの原作はマンガです。
タイトルからすると和やか?ともとれますが、レズやゲイである家族の、リアルな人間愛がテーマのようです。
日程、会場
2018年2月
東京都 シアタークリエ
2018年3月
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
キャスト
アリソン: 瀬奈じゅん、大原櫻子(大学生時代)
少女時代からすでに、自分の性別について違和感を持っている。スカートやリボンがキライで、できればスニーカーとジーンズで過ごしたい。
ブルース: 吉原光夫
普通の家庭を営んでいるように見えつつも、実は隠れゲイ。自分の家を、まるで博物館や美術館のごとくアンティークや骨董品などで飾り立てるのが趣味で、家の中が「美しくある」ことに、一種偏執的なまでにこだわっている。
ヘレン: 紺野まひる
演技・音楽など、アーティスティックな気質を持つ女性。ブルースの「性癖」には気づいていて、美術館のような家や、ブルースに振りまわされる人生に嫌気がさしている。
ロイ: 上口耕平
ブルースがどこかから雇ってきた、たくましい若者。いわば、ブルースの隠れ愛人。
あらすじ
レズビアンの漫画家アリソンが、隠れゲイの父親ブルースへの思慕を語る、というもの。
ちなみにブルース一家が営んでいるのは「葬儀屋」で、「Fun Home」というのは、登場人物の一家が営んでいる「Funeral home(葬儀屋)」のことであります。
まとめ
強烈にユニークな登場人物の、活き活きとしてリアルなキャラクター描写、そこかしこにちりばめられた、性別や性癖のテーマがあるだけにブラックな笑い。
この作品で初めてヘテロという言葉を知りました。つまりノーマルな異性間のことです。
葬儀屋一家の長女として生まれた少女アリソン。ちょっと変わった父。
しかし、変わった家庭も普通のおうちも、、「本質的にはそれほど変わらない」と思っています。
宝塚ではできないであろう、レズだろうがゲイだろうがバイだろうが、ですが、みんな自身の欲望と家族への義務や世間体に折り合いをつけながら生きているのは、一緒であると。
瀬奈さんが外部の舞台だからこそできるレズな役を、どう昇華させて観せてくれるかみどころです。また、瀬奈さんの母役に紺野まひるさん。ドラマではお見かけしますが、舞台は久しぶり?でしょうか。
「家族への愛」は、人間である限り共通なのだと思います。