世界中で上演され、日本では2002年の初演から何度も再演されてきた大ヒットミュージカル。「才能が宿るのは肉体なのか? 魂なのか?」という深遠なテーマで、高い音楽性と重層的な作劇でコアなファンから高い指示を得ています。初演では少々わかりづらかったですが_(._.)_
主演モーツァルト役再演を受け、山崎育三郎さんは、
「初めて主演として帝国劇場に立たせていただいた、忘れる事のできない大切な作品です。この作品が僕の人生の転機となりました」
と感慨深げに回顧しと気合十分に話しています。
日程、会場
2018年5月~6月
帝国劇場
キャスト
モーツァルト 山崎育三郎、古川雄大
Wキャストでヴォルフガング・モーツァルト役に古川雄大さん。私が観たときは井上芳雄さんでしたので、徐々にミュージカル界も代替わりしています。
コンスタンツェ 平野綾、生田絵梨花、木下晴香
ヒロインでモーツァルトの妻コンスタンツェ役に、この3人は最近活躍著しいニューヒロイン達です。よく拝見するのは、生田さんで本当にみずみずしくキュートです。
ナンネール 和音美桜
モーツァルトの姉、ナンネール役に和音美桜さん。和音さんの舞台は退団後の方が観ています。宝塚時代は1作品しか観たことがないのですが、演技がのめりこんでますよね。
野々すみ花ちゃんぽいというか、自然に役になりきってしまっている。ナンネールは初演は花總まりさんで観劇しました。
ヴァルトシュテッテン男爵夫人 涼風真世、香寿たつき
かつては久世星佳さん、一路真輝さん、春野寿美礼さんを含め5キャストで演じた役です。宝塚元トップスターが演じる定番になっております。
レオポルト 市村正親
モーツァルトの父役です。息子はかなり影響受けます。
初演からずっと市村さんが演じられています。市村さんも術後順調に回復し、最近ミュージカルでお見かけするようになりました。
実際、男の子の父親になって、大きな病気もされたことで、子どもを残しては死ねないと、レオポルトと同じ心境も味わわれたのだと思います。
本当に息子を愛して心配する父親の気持ちが、本物として胸に迫ってきました。
「お前の顔など二度と見たくはないっ!」と叫んだ後で「私ほどお前を愛する者はいない」と歌うところは涙涙です。育三郎、雄大モーツァルトに対して、今回もそれぞれ色の違う愛情がみれればと思います。
コロレド大司教役 山口祐一郎
こちらも初演から演じてらっしゃいます。
絶好調に生き生きと歌われる祐一郎さん、馬車~の場面も、演じるたびにどんどんオーバーになって行きます!ぜひユーモラスたっぷりの祐一郎さんがまた観たい!!
まとめ
モーツァルトの人生を描いた作品。生活においては破滅的ですが、やっぱり天才です!育三郎さん、雄大さんが演じると嫌みなくモーツァルトに共感できると思います。
『ありのままの僕を愛して欲しい』
たぶんモーツァルトがずっと思っていたことはそれだけなのではないでしょうか。