宝塚版『ドクトル・ジバゴ』が、開幕いたしました。映画版がヒットしたとはいえ、まだまだ東京公演もチケット完売のお知らせがないまま売れ行きは…
そこはさておき、宝塚版であれば、美しくコーティングされるのではないでしょうか。かつて「カラマーゾフの兄弟」「アンナカレーニナ」も宝塚で上演されておりましたし。
どこまでも続く美しい雪原や大地を感じさせるセットが舞台が誕生していたそうです。
東京公演への期待
詩人で医者のユーリイ・アンドレーヴィチ・ジバゴ、轟悠さん。
貴族や医者としての誇りを胸に、ひたすら前を向いて生きる男を自然体で演じ切った。妻を慈しみつつ、運命的に出会ったラーラへの愛を求める複雑な心情は、轟さんなら自然にできそうです。このあたりは時代や国を問わず男女間で起こりうる悩ましいことですね。
小桜ほのかちゃん演じる妻トーニャの、母性さえ感じる存在感も貴重。
ヒロイン、ラーラを演じるのは有沙瞳さん。いつもは清楚な雰囲気ですが、今回男性を虜にする美しさにぞくっとしたいです。まあそれゆえに哀しみも背負うのですが…強さと柔らかさを織り交ぜて好演したそうです。
でもね、聞きたいのですが、妻を大事に想っている夫が恋におちる瞬間って何なのでしょうか?妻より美人??妻に不満があるわけではないのに突然惹かれるんですよね。
パーシャを演じた瀬央ゆりあさんは、前半から後半への人物の心が変わっていくのが圧巻のようです。ピュアな愛をラーラに注ぐ前半から一転、赤軍派の将軍として反対分子を排除していく後半の鬼気迫る演技。繊細な心が傷ついていく様を丁寧に演じておられるのでしょう。
まとめ
ロシア革命を貴族側から描いた宙組「神々の土地」とは別の視点の「ドクトル・ジバゴ」。
燃えたぎるような恋の熱、民衆の熱。寒い2月に体感上がるような恋。宝塚でもリアルな芝居ができるんだと、新たなお客様が増えるといいですね。
私も東京公演初日すぐに観る予定です。東京はACTシアターはまだ空席がありますので、興味のある方はぜひ観にいらしてください♪♪