来週の花組全ツに備え、「仮面のロマネスク」を復習するために宙組「仮面のロマネスク」を観ました。
当時の宙組も濃い~メンバーですね。でも、宙組の配役ぴったりだと思うのです。花組バージョンは宙組に比べてあっさりしたキャストだと感じました。少し感想を書かせていただきます。
昨年、花組で上演後、トップ娘役は違えど、この作品人気なんですね~。私の周囲では、世界観がちょっと苦手という方もいます。賛否両論です。
私は大好きです!この作品。
前回花組の感想はこちらです↓
感想(宙組)
ヴァルモン子爵(大空祐飛)
ゆうひさんは素で演じてるくらい自然でした!
獲物を狙っている目線がたまらないですね~。貴族の男性は髪型がロールしているのがおしゃれとしていますが、ヴァルモンはワイルドなウェーブの髪型。みりおさんも似てるイメージで作っていますが、ゆうひさんのヴァルモンは、結構ワルに見えます。
メルトゥイユに対して余裕があり、上に立っているように見えました。みりおのは、対等で心がギリギリな感じを受けました。苦しんでいる。ゆうひさんは、微妙に余裕が見えます。
メルトゥイユ侯爵夫人(野々すみ花)
とにかく綺麗ですね。かのちゃんのメルトゥイユは多少いじわるを楽しんでいる感じすら受けましたが、すみかちゃんのは、ヴァルモンが好きで好きでたまらない、隠し切れないという印象です。
まあ、すみかちゃん自身が、ゆうひさんを大変敬愛してるのでしょう。
この役は、女性の夢代表みたいな役だと思うのです。多くの女性は恋の勉強がしたい。世の中には、寝取られて燃える人達がいるようです。恋人を取られて復讐心に燃える、そんなこと私達ができるはずもないので、メルトゥイユがその美貌をもって翻弄してくれるのが痛快です。
私はメルトゥイユが大好きです。自分に正直で、もろく傷つきやすい。仮面をかぶらないと生きていけないのがよくわかる気がします。
個人的には、メルトゥイユの生き方は、ある部分共感します。女性は男性を「勉強したい」と思います。
ダンスニー男爵(北翔海莉)
この役はあまり北翔さんに合っていない気がします。軽い役だからです。番手で役を決めていくとちょっと無理がありますね。北翔さんなら、ジェルクールがいいのではないでしょうか。
トゥールベル夫人(藤咲えり)
ヴァルモンとの濃厚な絡みが見どころです。たいていの貴族の夫人は自分の心に素直になれなかった。この話はメルトゥイユ対トゥールベル夫人という対照的な夫人が同じ男性に惹かれて、一方は奔放に、一方はそうなれず身を隠す対峙する女性の話でもあります。
一般的にはトゥールベル夫人に共感するのでしょう。「風と共に去りぬ」でいうメラニーのような。
でも、そんな貞淑な夫人にも、自分さえ知らない自分がいるのだということを伝えています。まるで昼ドラです。
でも、そんな三角関係、四角関係がいいんですよね~。観るだけならば。
セシル(すみれ乃麗)
れいれい、可愛いです。セシルは、ヴァルモンに踏みにじられ、乙女らしく一瞬憂鬱になるのですが、女性は強引に奪ってほしい。という面も女性にはある。それを象徴しているのがセシルかなあと。
ジェルクール伯爵(悠未ひろ)
このお話の中で一番魅力的な男性に感じます。いわゆる勉強させてくれる男性。一見モラルもありそうですが、女性を楽しみつつ普通の結婚も手に入れるずるい男性。
でも、共感できるのです。こういう人、現代も器用にこなしてます。
アラゾン(凪七瑠海)
ヴァルモンを見習ってか?侍従も色男です。凪七さんのアラゾンは嫌みのない侍従で好感もてました。
ベルロッシュ男爵(鳳翔大)
大ちゃんが、メルトゥイユの若いつばめでした。少し前の大ちゃん、こういう役似合います!イケメンでちょっと儚い。
ランベール伯爵(七海ひろき)
貴族の一人を演じています。この頃は、大ちゃんかかいちゃんか、どちらが演じても同じような感じでした。かいちゃんも他の役に埋もれてしまっていますが、ルックスは確かです。
まとめ
花組全ツは昨年花乃ちゃんで観ましたが、今回、ゆきちゃんのパンフレット写真すごいですよ!キャトルレーブにて、「仮面のロマネスク」パンフ売っています。
写真だけで世界観出てます、それも、ゆきちゃんの解釈で。私は、それを「メルトゥイユの崩壊」だと思っています。
来週の全ツでその全容を観てまいります!!