ご自身を雨女という花乃ちゃんが2月5日東京宝塚劇場公演をもって、無事に宝塚をご卒業されました。この日、東京はよく晴れていましたね!寒さもさほど気にならず、ファンのみなさまも2月にしては暖かさを感じたのではないでしょうか。
お正月から始まった退団公演。「雪華抄」「金色の砂漠」は、日本物ショーとアラビアンの世界で、どちらも素晴らしい出来、出演者一人一人の今持っている個性と技術の集約というべき大変よい評判を得ています。千秋楽の劇場を出たときのはかま姿の花乃ちゃん、ゆりをメインにしたキャスケード、大輪の花を咲かせて旅立ちます。
色々、大変なこともあった宝塚人生だと思いますが…とにかく、舞台で魅せたヒロイン達は本物でした。
花乃ちゃん、タルハーミネのようにとても美しくきれいですよ。
サヨナラショー
東京公演のサヨナラショーは、真っ赤なドレスでサリーの歌と、白いドレスで全員でのランベスウォークが印象的でした。花乃ちゃん代表作ですからね。
仮面のロマネスクやベルばらもありだと思っていたのですが、始終明るい感じのサヨナラショーでした。構成的に前向きな演出でした。
花乃ちゃん最後の挨拶は、しっかりとシンプルに感謝を伝えました。明日海さんは挨拶で涙ぐんでいたので、こみ上げるものがあるのだろうと思いました。娘役さんが泣いてもトップスターがうるうるするって、なかなかないです。
憧れの「銀ちゃんの恋」
野々すみ花ちゃんに憧れていた花乃ちゃん、先日スカイステージ「プリンセス ア・ラ・モード」で「銀ちゃんの恋」小雪役でポートレートを撮っていました。
花柄ワンピースでレトロな雰囲気でありながら、今までの小雪のイメージではない、現代的なヘアメイクの小雪の、あの時代の女優さんの雰囲気がとっても出ていました!
花乃ちゃんに寄せて
思えば、花乃ちゃんは努力の人という印象です。
早くから抜擢され、様々な作品のヒロインで魅了させてくれた花乃まりあさん。中でも新人公演「銀河英雄伝」ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフは、その華やかな舞台姿が素敵でした。
容姿が淡麗なだけに、自分の力以上の役をこなさねばならぬ日もあったでしょう。贅沢な悩みかもしれませんが、ご本人は大変苦労されていたはずです。
花組トップ娘役に就任前、蘭乃はなさんに色々相談したというような内容をテレビで拝見しました。私達が想像する以上にどしゃぶりの状況もあっただろうに、本当に宝塚は、汗と涙の青春がある場所なんだろうと感じました。
そして、
明日海りおさんに寄り添う姿は、まさに花組トップ娘役でした。一生懸命、トップ娘役の花を咲かせました。
ファンの方なら、ミュージックサロンがないのは残念だと思います。写真集もないですし。最近のトップ娘役さんは行っていますよね。みりおんも予定しています。蘭乃はなさんは無しでしたが、みんな一律同じようにとはいかないのですかね。
今後の予定はわかりませんが、美しい花乃ちゃんの華麗なる転身が観たいものです。