ラストタイクーンを観て
2014年5月に観に行きました。その感想を少し。
作品としては、宝塚っぽくないと思いました。
人間の弱さや脆さがとても現実味を感じます。
すぐ隣で起こってそうな人間関係です。
ヒロインも素敵じゃない分、ありのままの自分が素敵に見えるか、難しい役作りだったのでは?
私は、この作品好きです。
夢に命かける情熱、仕事を仕事以上に愛してる人達、こういう人に敵うはずもありません。
だけど栄光を手にしても、大事なものが簡単にすり落ちることがあるのですね。
それが人生の悲しいところです。
あっけなく人生って終わると思いました。
いや、そう思えるほどシンプルなのかもしれない。
そしてそれでいいのかもしれない。
白いスーツの蘭寿さんを見ながら、暫しの別れはこんな風に爽やかに、あっさりとした言葉で、しかし忘れられない姿を記憶することかもしれない。
ショー、宝塚夢眩。
好きな場面はスパニッシュ。
マタドールの衣装は王道ですが、男役さん以上に着こなせる男性もいないでしょう、最高の目の栄養。だいもんの色気にノックアウト。
愛の夢、王子達の肩が半分コートは昔からありますが、あれは正統な着こなしなんでしょうか?
誰が来ても王子に見えてしまいますほど素敵です!見るだけで幸せ。
フィナーレ、白いドレスの娘役さん、遠き山に日は落ちて、懐かしいですよね。
燕尾服の男役さん。これが宝塚です。伝統芸能です。
蘭寿さんは燕尾でどの曲か、と思いましたらG線上のアリアでした。
ロックテイストですが、蘭寿さんらしい円熟されてること。それに凛としてらっしゃる。
蘭寿さんの愛、確かに受取りました!
私は王道が好きです。
美しいもの、クラシカルなものは宝塚しか表現できないから。
いつまでも見果てぬ夢であってほしい。
蘭寿さん、繊細であり色っぽくもあり、男らしい男役さんでした。
ありがとうございました。
その日は、私の目の前を真飛聖さん、愛音羽麗さんが通り過ぎました。
蘭寿とむ出演ドラマ「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」
先日退団した蘭寿とむさんが新しいドラマが発表されていました。
元宝塚歌劇団花組トップの女優、蘭寿(らんじゅ)とむ(40)が、4月スタートのTBS系「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」(金曜後10・0)に出演し、地上波の連ドラ初レギュラーを務める。
中谷美紀(40)演じる“上から目線”の39歳独身美人女医・みやびが、藤木直人(43)扮する“恋愛伝道師”の毒舌イケメン割烹料理店主から指導され、恋愛成就に奮闘するコメディー。
蘭寿さんの役柄がFPとあり、私に身近な話題なので楽しみです。役名が「望海(のぞみ)」っていうのも、だいもんが花組だったので、なじみやすいですね。