星組『My Last Joke-虚構に生きる-』、無事完走しましたね。
内容が重苦しいので、中々感情移入もしづらい作品。
主演の天飛さんは、さぞ辛かったろうなと思います。エドガー・アラン・ポーが
こんなに屈折した人生だったなんて、驚きました。
江戸川乱歩しかり、世界にはエドガーのファンは多いと思うのです。
しかし宝塚らしく、エドガーとヴァージニアの純愛に焦点を当ててました。
★天飛さんは演技力が目立ちました。歌も全体的に少なめですが、主題歌は
悲しくもきれいな曲でした。
エドガーの野心はヴァージニアへの深い愛情から来るのか、義父に認めてもらいたいからか。
★ヴァージニア詩ちづるさん、13歳でエドガーと結婚する妻だそうですが、
昔からエドガーが好きだったのでしょう。同じセリフをリピートすることで強調しています。
愛らしく、切なく演じました。顕著にヒロインが板についてきたような。
当時、結核で早死にする方が多かったのでしょう。エドガーの母、ヴァージニアも。
エドガーが自分を責めてしまうのもわかるような気がします。
ヴァージニアは少女のような女性でした。常にエドガーを一途に待っているような。
★ナサニエル 稀惺かずとさん
ロングフェロー 大希颯さん
この二人は作品をより華やかに見せてくれました。
ナサニエルは正義感の溢れるいい役。語り部でもあり声がキレイでうまい。
ロングフェローは、やはりいい人。ソロがしっかりあり、大物っぷり。
★グリスウォルド 碧海さりおさん
こんなにお芝居を観たのは始めて。ずる賢くてちょっと嫌なやつ。
だからすっごく上手い!!碧海さんのような上級生スターがいる星組最高。
これからも碧海さんが益々観たいです。
★フランシス 瑠璃花夏さん
星組でなくてはならない娘役スターに入ってます。
歌ってよし、芝居よし。いいバイプレイヤーです。
フランシスってこんなに母性が溢れてるんですかね?
夫と詩のやり取りをしてる女性に、ヴァージニアがなついてしまうなんて。
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