サンセット大通りを観て
2015年7月観劇
安蘭けいさん主演で観ました。
役が50代とあって、かなり厚塗りマダム感です。とうこさんのさっぱりした透明感がもったいない…作品自体を一言でいうならば、「こってり天丼」さわやかはなく、胃もたれ(気持ちもたれ)になりそうな感じです。名誉や愛の思い出にとりつかれている女優の話。
感想
水、というのは留まると腐っちゃうのです。
栄光も美貌も名誉も過去どんなに繁栄していても、それにしがみつき、留まったままであると腐り続けていきます。特に美貌は、細胞が老いてしまうのは仕方がない。
栄光も美貌も名誉も過去どんなに繁栄していても、それにしがみつき、留まったままであると腐り続けていきます。特に美貌は、細胞が老いてしまうのは仕方がない。
仕方がないことに気持ちを向けても若返らない。
女性ならショックなことですが、もっとそれだけではないと思うのです、自分の価値は。
若い男性を恋人にすると、浮気されてしまう、それは、普通にみずみずしい花の方が美しいと感じる素直な反応です。それを責めて、自分への忠誠を誓わせるのは、徒労というもの。
だから、美貌は移ろい、人の心も変わる、これは当たり前なんだと、受け入れることが大切ですね。将来の自分の戒めとして感じました。
忘れがたい、そんな気持ちを持ち続けた一人の哀しいマダムです。
栄光を忘れる必要はないけれど、人生に起こるすべてを流しながら生きていかないと。
だって、人の評価、世間の目というのは移ろいます。
だから、自分だけは過去を忘れずにいるけれども、世間に合わせて流しながら生きる。
生き残った方が勝者です。
栄光を忘れる必要はないけれど、人生に起こるすべてを流しながら生きていかないと。
だって、人の評価、世間の目というのは移ろいます。
だから、自分だけは過去を忘れずにいるけれども、世間に合わせて流しながら生きる。
生き残った方が勝者です。
それができる人はかっこ悪いけれど、長く人生を享受できる。
教訓じみてますが、束縛されず、自分も束縛せず生きていたい。
ねねちゃんが愛らしく、可愛らしかったです。ねねちゃんのコメディも観てみたいですね。