さまざまな愛「群盗-Die Räuber-」感想

東京公演「群盗」、観てまいりました

2幕で一気に引き込まれましたが、全体感は1幕もう少しスピーディに展開してもいいのでは?

「群盗」を観た率直な感想はさまざまな愛

カールはアマーリアとの恋、また父との父子愛、フランツとモール伯爵との父子愛、

それらが、フランツによるカールへの嫉妬、伯爵弟ヘルマンによる兄への嫉妬により

愛は現世では叶えられなかったんだ

それらをすべて収められる世界があったらいいのに…

その形を見たのがフィナーレのキャストの並びでした

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感想

カール 芹香斗亜

キキちゃんの清々しいお姿のこと

貴族コスチュームが素敵

キキちゃんでなければダークヒーローになっているのでは?

アマ-リア 天彩峰里

みねりちゃんの愛らしい

黄色いドレスも若々しく、声も美しく、聡明で清楚なお嬢様です

声が聞き取りやすく、本当に歌が上手いフランツをキキちゃんとの並びも雰囲気があっていました

宙組2番手娘役確実

フランツ 瑠風 輝

瑠風さんの悪役見たかった父からの愛情不足ゆえにこんな性格になってしまったと思うのですが、フランツも利用された一人だったんですねフランツで一皮むけた感じです

父伯爵をかばって斬られてしまう場面は、泣けました

金髪ロングヘアも素敵でした

モール伯爵 凛城きら

りんきらさんサイコーすごい

威厳ある美しいモール伯爵から、2幕で廃人伯爵になってしまう

最初は毒を盛られた野かと思いましたが、気が伏せっておかしくなっただけなんですねその廃人演技がすさまじく上手い

歯切れもよく、過去を語る台詞と場面は、伯爵なりの苦悩を感じました。

それで、フィナーレ男役群舞はキラリと綺麗

ヘルマン 希峰 かなた

今回の特筆は希峰さん初めて希峰さんうまいと思ったのは、「天は赤い河のほとり」の公演でしょうか。氷室くん演じてる人うまいと思っていました。

今回、「群盗」キーマンじゃないかと思うほど、渋くていい演技する方、

それが希峰 かなたさんです。

伯爵の弟ですべての陰謀を十数年かけて実行した人物。

フランツが嫉妬するよう吹き込んでいったのは彼、フランツと父親の関係を悪くさせ、兄カールの仲を裂いて、陰謀を実行した。

ヘルマンの兄モール伯爵への恨み

これこそが「群盗」のテーマではないかと思うのです

つまり、

人は平等ではないということ

しかし、何も変わらないのではなく、希望はあるということ

ヴァールハイト 鷹翔 千空 

「群盗」が難しいだけに鷹翔さんのような歯切れ良い進行役がいてよかったです

鷹翔さんも華のある男役なので、フィナーレではキラリとしてました

前回の記事↓

「群盗-Die Räuber-」気になるキャスト!

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