今年は、日本初のレビュー「モン・パリ」を上演してから90周年にあたるのを記念し、宝塚大劇場において、9月1日に「レビュー記念日」イベントを実施します。記念の年なので、このイベント今年観られる方、ラッキーですね♪
実施内容
公演日 9月1日
■“レビュー記念日 讃歌”披露
宙組公演『神々の土地』『クラシカルビジュー』13時公演終了後に、 出演者全員で“レビュー記念日 讃歌”を披露。
■記念ノベルティプレゼント
当日、13時公演を観劇の方全員に記念ノベルティをプレゼント。
※東京宝塚劇場にて月組公演『All for One』15時30分公演をご観劇の方全員にもプレゼント!
『モン・パリ』の頃
宝塚が日本で初めてレビューを取り入れた、というのがステータスだと思うのですが、その頃宝塚でどのような上演があったのでしょう。
「猿蟹合戦」「ピーターパン」「欲張り婆さん」「曾我兄弟」「八橋焼」「愛の復活」』「春のをどり」「孔雀物語」など…
時代的に洋より和もの?でしょうか。そして、お芝居が中心だったのでしょう。
そこへ、現在のショーの原型となる幕なしレビューがお目見えしたのですから、それまでお芝居を見ていたお客様は、わっと沸いたと思います。
『モン・パリ』って覚えやすい曲と歌詞ですね。楽しくなります。
場面転換も早く、歌と音楽のショー。音楽もジャズにしたそうです。
この時に、大階段も登場します。すごいですね。私も宝塚を初めて観たとき、大階段とラインダンスがすごい!観たことない!と驚きました。こんな世界は他にございません…
ラインダンス『モン・パリ』が初めて。この汽車のラインダンス、月組『カルーセル輪舞曲(ロンド)』でもありました。足を車輪に見立て、今でも斬新です。
「見立てる」という発想が自由で、今も継承されているのではないでしょうか。
パリ土産
岸田辰彌先生が視察のため海外を旅し、パリ土産だった「モン・パリ」というショー。その2017年バージョンが『カルーセル輪舞曲(ロンド)』です。
現在もそのような人材育成があっていいのではないでしょうか。先生方にも新しい刺激を!
宝塚は、先生たちの発想の世界を組み立てできる、表現できるキャスト、音楽、装置がカンパニーで揃っている素晴らしい場所です。100年かかっても、本当によくここまで発展しましたねー。感無量です。
パリ土産の『パリゼット』。この曲も現代で通用する斬新な曲です。作者は『モン・パリ』で振り付けを担当した白井鐵造氏。「すみれの花咲くころ」が主題歌となったレビューです。2017年版リバイバル『パリゼット』なんて上演したらどうでしょう。温故知新です。
まとめ
ラインダンスといえば、星組『THE ENTERTAINER!』の100人ロケットが大好きです。男役も娘役も燕尾とシルクハットで、ショーの付け合せ的なラインダンスではなく、一大メイン場面です。これが宝塚よ!!
伝統というのは財産ですね。
レビューのスタイル、ラインダンス、宝塚を愛し守ってきた約100年間の生徒の方、関係者の方々の財産です。
と誇らしい気持ちです。
レビュー記念日の特別ショーはCSでチェックさせていただきます♪