「瑠璃色の刻」今週末千秋楽を迎えます。本当に衣装がよくて、他の宝塚でも使用していたものもありましたが、衣装部さん、いつもながら素晴らしいお仕事です!
そして、ただ今一時的に東京にはロベスピエールが二人います。
かいちゃんとトシさん!
「瑠璃色の刻」をかいちゃん、しーらんさん、白妙さんが観にいらしてたそうです。
としさんの設定の方が若いころのロベスピエール。「1789」とかぶりますねー。
さて、主要キャスト以外の感想を記載させていただきます。ネタバレはありません。
感想
ルイ16世(光月るう)
るうさん、人のよい国王が似合ってました~。優柔不断というか優し気です。王妃は寂しそうですが、国王は悪気はなく、のんきな人柄という感じです。
衣装もたぶん、ベルばらでフェルゼンがポスターで着ていた白いものかしら?とにかく豪華でした。
るうさん、フィナーレ、超釘づけです!!最前列センター付近で踊る、キレキレの色気たっぷりのダンス。国王の時は、歩き方も、よちよち歩きというか、フィナーレは全く別人でした!
ノックアウトされました!上級生の色気、最高です!
マリーアントワネット(白雪さち花)
特筆すべきはさちかさん。
アントワネット様の普段着衣装、初代スカピンのマルグリットのワインレッドの衣装だと思います。あの衣装、私とても大好きです。ステージスタジオで着たくらいです。
さちかさん!素敵でした!王妃のたたずまい、威厳、悲しみ、孤独。細やかに表現されていました。目を伏せたり、ふとした目線のゆらぎなど、お芝居が細かいです。
さちかん、歌もうまいですね~。
この話の真のヒロインはアントワネット様?とも思うほどです。キラッキラのゴールドな衣装も綺麗でした~。プチトリアノンで遊んでいる初期のアントワネットと処刑されるまでの数年を演じわけてうまかったです。
髪型や髪色もブロンドに染めて王妃らしく、ベルサイユのばらを彷彿とさせました。
ポリニャック伯爵夫人(夏月 都 )
夏月さんは、コミカル担当なイメージが。「メリーウィドゥ」の貴婦人を思い出しました。ポリニャックのグリーンのドレスは素敵でした!もしかして、雪、花組「ベルサイユのばら」王妃様のボートの衣装?
つけぼくろも目立ち、個性的な役作りでした。脇を固めるいい女優さんです。
ロベスピエール(宇月 颯)
としさん!
としさん、舞台化粧は甘いマスクで素敵なんですよ~、特に目が。素顔はキリリとしてるので、舞台の笑顔が好きです。
今回は革命前からで若いころです。同志たちと理想に燃えてるとてつもないエネルギーを感じます。すんごく声が大きい!!
バスティーユの場面は「1789-」並みに迫力で、小劇場ならではの一体感がありました。
フィナーレのキレのあるダンスとしさん最高♡♡
プロヴァンス伯爵(貴澄隼人)
実弟でありながら、国王になれなかった嫉妬でへびのようにルイ16世に絡んでくるプロヴァンス。言葉巧みに国王を操る悪い人感満載です。
一応、悪役です。
こういう時代に巻かれて、忠誠心のない人、いるなあと思う役作りでした。
ネッケル(輝月 ゆうま )
輝月さん、相変わらず芸達者ですね~!!こういう役者さん大好きです。今回は悪ではないけど、貴族から見たらくせ者を、市民側見たら一般的な感覚の大臣を巧みに演じました。
本当に、圧迫した財政を変えたい切実な顔、細かい演技がうまいです。
国王に嘆願しても罷免され、それでも王妃の処刑には思いを馳せる、ネッケルという人は王家に忠実だったけど受け入れてもらえないだけなんですね。「ベルサイユのばら」メルシー伯爵のような。
フィナーレのダンスも体格が大柄なので、目立ちかっこいいです!
フィリッポ(夢奈 瑠音 )
目立つ役でいい役です。フィリッポの他にも、サンジェルマンのダンサーも、のびやかで素敵でした!新人公演主役を経て、自信がついたような印象です。
ヴィルヌーヴ(蓮 つかさ )
革命家で声が大きい三人組の一人です。普通にスーツがかっこいいです。このほかに貴族役でダンスしてましたが、甘い雰囲気があり、期待の若手です。
ビュゾー(佳城 葵 )
今まで芸達者の下級生、役者魂を感じる方の印象でした。超2枚目ではないところが、どんな役にも染まれる佳城さんの長所です。声がはっきりして滑舌がいいですね。役者として目が離せません。
革命家の中でも控えめな方ですが、きちんと芝居していました。他に貴族役で出てますが、優雅な雰囲気はありました。