『シラノ・ド・ベルジュラック』
最後を飾るにふさわしく、深く深く心に残る今年最後の宝塚歌劇となりました。
シラノの美しい台詞を聞くことができ、
舞台において台詞で感動する、聞いて心地よいことを改めて考えました。
大劇場でなくとも、言葉で魅せる舞台を見続けたいたいです。
そして主演を支えるキャストも名脇役なスターばかりです。
感想
ル・ブレ 美稀 千種
新組長になられて、更に安定を感じる美稀組長。
シラノを見守り続ける一人として、シラノにとって数少ない安心感があります。
こんな方も当時いたのかもしれません。
ド・ギッシュ伯爵 天寿 光希
最近、悪役も多い天寿さんです。ド・ギッシュは単なる悪役ではなく
心底ではシラノを認めていた、惚れていた?そんな風にとりました。
好色なのは、英雄色を好みます。
しかし男気もあるし、ロクサアヌのその後も見舞いに来るし、シラノのことも
気にかけている。人間味のある人物と思います。
天寿さんが演じるから、いい人もにじみでていたような…
カルボン隊長 漣 レイラ
漣さんは、大柄で声も大きいので隊長役がぴったりです。
いつもとても頼りになる役者さんです。
隊員とはひと味違う、舞台が締まります。
ラグノオ 極美 慎
お菓子屋の亭主ですが、これがよかったです!
キャスティングの際、ガスコン隊じゃないんだー、と残念でしたが、
フランス庶民を元気に粋に演じて素敵でした!
歌もうまくなってます。
姉さん女房的なリイズにやりこめられても、少々気にしないところを
大きく演じていて、フランス男っぽい感じでした。
今までにない格好良くない男を演じ、かっこよく見えました。
そして、フィナーレでは、隊の制服を着て、ウィンク!
やっぱり極美さんは、めちゃめちゃかっこよすぎる!!
モンフルウリイ 碧海 さりお
若手の碧海さんが、道化を演じる。
大根役者を碧海さんは大きく演じ、一場面でモンフルウリイを印象つけました。
体格が男役向きで、今後も楽しみな役者さんです。
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