ドラマティックな雪組『蒼穹の昴』キャスト 感想

雪組渾身の『蒼穹の昴』が千秋楽を迎え、ドラマティックな余韻を噛みしめています。

亡命した二人ですが、生き延びる”希望”のため。

二人の周りのキャストにも注目。文秀側で作品を観ているとどうしても

袁世凱、栄禄は悪に見えるのですが、日清戦争に敗れたのは李鴻章であるし、

清朝も滅びる。歴史としては悪と言い切れない、ということでしょうか。

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特に印象的だった役

李鴻章   凪七 瑠海

外交大臣の重要な要人。凪七さん高潔な感じが強い。

日清戦争に勝っていたら・・・と残念です。政治の中心に文秀達の運命も変わっていた。

順桂  和希 そら

西太后と光緒帝、梁文秀と春児の間にも亀裂を生じさせてしまう…

この方法しか政治を変えるのがなかったのか。架空の人物をドラマティックに演じています。

ミセス・チャン  夢白 あや

謎めいた美女が、夢白さんの雰囲気にぴったり。

出自や店のことはほとんど出てこなく、岡さん達日本人との絡みも記憶にない程度ですが、

謎として西太后の離宮へ一場面だけありました。

譚嗣同 諏訪 さき

私はこの役はとても好きです。諏訪さんのメガネもいいし、人物も好き。

文秀の仲間にこの人がいて本当に良かった。文秀の生涯忘れない同士と思います。

西太后 一樹 千尋

ヒロさんの西太后。決して宮廷を牛耳ることが楽しい感じではなかった。

西太后の第一発声が男役の声。場面が変わり光緒帝を思うとき、優しげになる。

楊喜楨、夏美 ようさんとの場面、ジワーッときます。

お互い中国を大事に考えている。どうすれば次代に引き継げるか考えたのに、

周囲がこじらせている。ヒロさんとハッチさんがセリフを交わすのって何十年ぶりですか?

西太后は物語でやはり一番インパクトがあります。

袁世凱 真那 春人

単なる初代中華民国大総統。と思いきや、歴史のヒーローだったと思いきや、

とんでもない人物ですね。

だけど、歴史は彼を選んだ。印象に残る演技でした。

伊藤博文 汝鳥 伶

ゆうちゃんさんの一言で(伊藤博文なのだが)日本亡命を決める文秀なので、

説得力があります。ゆうちゃんさんは一場面で、一言でさらっていくのです。

前回の記事↓

大劇場千秋楽 雪組『蒼穹の昴』感想 朝月希和サヨナラショーは・・・

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