「こうもり」の舞台セットがお花や庭や公爵家のお屋敷でのパーティなど、華々しい背景でした。ショーはどんな感じかしらと期待していました。開けてみたら、オープニングからブルーローズで、みっちゃんのクリアーケースと同じデザインが素敵です!
華やかなエンターテイメントショー
野口先生のこの作品、最高です!
宝塚の「王道」が詰まっています。「宝塚のプロローグはこうだった」を盛り込んでいまして、昔の作品を観てる感じです。
シルクハットに燕尾やスパンコールのお衣装で銀橋をスター達が唄い繋いでいく。男役1人を挟んで娘役2人が唄う、だんだん一人口になっていく。ワクワクします。「少し新しく、懐かしく、感動する」野口プロジェクトにハマってしまいました。
ショー作家は個性が如実にあり、私は岡田啓二先生の作品が特に好きです。昔ながらのロマンチックレビュー。野口先生は岡田先生要素もあり、新しい感覚もあり、「麗美優」(レビュー)という名を付けたいエンターテイメント性がありました。今後もこのような懐かしいショーを作っていただきたいです。
第1章プロローグ
パッと華々しく明るいオープニングで使っている名曲「エンターテイナー」は誰でもどこかで聞いたことがある曲です。
主題歌「THE ENTERTAINER!」はディズニーランドのショーのような明るい曲です。
オープニングは羽山紀代美先生。羽山先生の「ザ男役」振り付けが大好きです。金×白の衣装と羽飾りは宝塚好きも初心者の方も目を奪われます。
第2章 ロケット
オープニングから早々にロケットになっていき、ピンクの鳥たちのラインダンスです。東京公演は初舞台生勢揃いの勢いはありませんが、目にも鮮やかなピンクの衣装で可愛かったです。
第3章タイムズスクエア
ストーリー性のある場面です。コメディ的な場面です。みっちゃんがエンターテイナーへの道を究めようと、オーディションを受けますが、上手くいかず、二人の美女に歌やダンスの授業をしてもらいます。
美女2人とは・・・って感じです。
歌レッスン担当、妃海風ちゃんによるシスター役は「天使にラブソングを」みたいなイメージでした。
ダンスレッスン担当、礼真琴さんは格好いい細身の男役さんです。久しぶりの大劇場での男役を観ました。
男役美学担当、紅ゆずるさん、ちょっとお姉風な・・・?ここは毎回変えているのでしょうか?
そして、美学を色々学んだみっちゃんが、扮するのはまさかの・・・。ここは大笑いしてください。花組オーシャンズ11で使った、みっちゃん得意の場面・・・。これで出てきましたか!!
トップスターがここまでコメディアンだと、下級生もコメディセンスが磨かれるでしょう。
みっちゃんはアドリブの宝庫でもありますから。
第4章スパニッシュ
エンターテイナーへの道を学んだみっちゃんが行き着いた先はスパニッシュの場面です!
ここも王道の宝塚レビューです。スターが唄い繋いで、ラテンの帽子とヒラヒラパンツ&流れるようなドレス。宝塚でしか観られない豪華な衣装です。斜めにかぶるスパニッシュの帽子素敵です!
第5章ロケット
紅さんの白い燕尾と娘役から始まるロケット。ここでの紅さんの曲は「ザ・コンチネンタル」。この曲もよく使われていて、粋で素敵です。口ずさみたくなります。
黒燕尾、黒ダルマの紳士淑女が繰り広げる大ロケットです。一段と高い盆が周りみんながみっちゃんを囲み、様々なフォーメーションでステージいっぱいにロケットダンスを展開します。衣装が王道で、昔ながらの好きな場面です。
第6章ピアノ弾き語り
透明のグランドピアノを弾きながら歌うみっちゃん。歌詞にもほろっとします。みっちゃんの星組へのオマージュだと捉えてます。
第7章フィナーレ
若手のロック調ダンスから始まるフィナーレ。紅さんと、たくさんの娘役達の色っぽいダンス。みっちゃんと男役達のダンディなナンバー。デュエットダンスと続きます。
デュエットダンスでは「ジュピター」が使われています。みっちゃんと風ちゃん二人による歌。デュエットダンスで歌うのは新鮮です。
まとめ
新作のショーで、温故知新もあり、衣装は豪華で楽しさがぎゅっと詰まったショーです。
次作は退団公演となりますので、今回貴重な楽しいショーになっています。関連CDはこちら↓