8月、世界はリオでオリンピックが盛り上がっていますが、東京では狸たちが宴を催しております!
この舞台、和製ミュージカルです。着物でミラーボールでドレスや羽衣装もあり豪華キャストで、ちょいちょい他のミュージカルのパロディもありでラブコメディです!!
いや~本当に楽しかった、おもしろかった。笑いっぱなしの3時間です。
演出は宮本亜門さん。20年前に「狸御殿」を演出し、今回再演です。なぜ、こんな楽しいミュージカルを20年もやらなかったの?絶対ウケるし、終わった後はみんなハッピーなのに!!
あらすじ
登場人物はみんなタヌキです。人間に扮したタヌキたちです。
シンデレラです。+白雪姫風な…
和風シンデレラだから、落窪物語という感じかな。いじわるな継母タヌキと二人の姉。使用人扱いされているヒロインタヌキ(名前はキヌタ)。
狸御殿(お城)では本日、若様タヌキ主催のパーティが開かれています。二人の姉はきれいな着物でおめかしし、出かけます。
キヌタは留守番し、月を見ながら泣いています。悲しいことがあると、森深くの父タヌキの墓へ行き泣きながら寝入ってしまいます。
さて、若様タヌキは村中のタヌキ姫たちとの宴に飽き飽きして、疲れて森の中へ逃避します。そこでキヌタ姫と出会います。ボロ着物でも美しいキヌタ姫に一目惚れした若様。キヌタ姫も若を好きになります。
しかし鐘の音が聞こえ、姫は帰らなくてはなりません。その時ゾウリを落としてしまいます。
翌日、若がゾウリの持ち主を探して村中を探します。姫と再び会えて、幸せにお城で暮らしました若様です。めでたしめでたし…
ではないのです!
姫にはライバルがいて、キツネの姫です。キツネ姫は若タヌキの許嫁で、妖術を使い、キヌタ姫をおばあさんにしちゃいます。
この呪いを解くのは王子様の真実の愛しかない!
気づいて若様!!
キツネ姫と王子がチャンバラで戦い、最終的に若が勝って、愛が大事、愛がなけりゃ生きられない、めでたしめでたし、という話です。
感想
若様(尾上松也)
見目麗しく、お城の王子様でした!着物もブルーでさわやか、運命の人を待ち続けているロミオみたいな若様でした!将来の殿様になること、自分の弱さを認識して悩みながら、恋に愛に向かっている。フレッシュな役作りでした。
キヌタ姫(瀧本美織)
ドラマでしか拝見したことありませんが、とても可憐で可愛らしかったです!!!キヌタ姫はシンデレラだから、初々しくけなげな雰囲気はよく出ていました。本当に可愛らしい姫です。綺麗な着物も愛らしかったです。歌もお上手でしたよ。
狸御殿の女王で若様の母(渡辺えり)
渡辺えりさん、狸御殿の女王で派手な衣装で、歌も上手くて、着物だけでなくスリットドレスと羽衣装で宝塚さながらの、ダンサーをバックに歌い踊るレビューありで、ドラマとは違う一面を見ました。
素敵!かっこいい!!歌うまです。女王として生きてきた苦悩もよくわかりました。
語り部、カッパ(柳家花緑)
人気落語家のさんも語り部と、途中からカッパ役で、楽しい〜。本当に話し方お上手なんですね。一度、落語聞いてみたいと思うほどカッコイイ話し方、粋でした。
親分タヌキ(赤井英和)
赤井さんの舞台も初めて拝見しました。テレビと同じように、ぶっきらぼうな役。でも実は女王と昔恋人だった過去があり、二部では素敵なシーンもあります。人情肌の親分です。
継母、姉たち(あめくみちこ、土屋佑壱、大地洋輔(ダイノジ))
いじわるな3人は一緒に出てコントみたいになっています。アドリブなのか、台本なのかわかならい軽妙なやりとり。姉たちを演じる二人は男性で、とてもコミカルでした。芸達者な方々が脇を固めています!
家老タヌキ(小倉久寛)
昔からいるような自然な演技で女王に仕える古タヌキ。芸達者でいると落ち着く存在です。
腰元タヌキ(青木さやか)
勝ち気な若様付きの腰元。色々若様を助けます。小倉さんと青木さんのいいコンビ!
日程・会場
2016年8月1日(月)~8月27日(土)
新橋演舞場にて上演中!!
後半全席チケットまだございます。
ぜひ一度いらしてくださいませ。昔上演したDVDもございます。