『鳳凰伝』『CRYSTAL TAKARAZUKA-イメージの結晶-』東京公演を観てきました。東京はオリンパスホール八王子のみ。関東はこの会場の他、よこすか芸術劇場(神奈川)も市川市文化会館(千葉)です。八王子公演の千秋楽もほぼ満席。立ち見の方も大勢いらしてました。
一言で言って、”愛”です。
ネタバレないように感想です。
『鳳凰伝』感想
カラフ 珠城 りょう
たま様のイメージにぴったり!たま様、威風堂々として王族感を出してます。トップの貫禄も出つつ、フレッシュさもあり、今いい時期ではないでしょうか?長く楽しめそうなトップさんいいです♪
スカイステージNOW ON STAGEでは、カラフという役のプレッシャーを話されていましたが、私はたま様のカラフ好きです!すごく癒しのような愛を感じました。
人のために死ねる覚悟があるか…
私にはないです。それが愛なんですよね。命を歌った歌は心に響きました。
トゥーランドット 愛希 れいか
超絶美人の姫ですが、かつての中国の姫に取り憑かれてるのか、諸国の王子達を即処刑する暴挙は宝塚のヒロインらしからぬと思います。
そんな姫が”愛”の熱さで凍りが溶けるのが宝塚のテーマです。
綺麗でした。超豪華な衣装に負けぬ美貌と中国の姫なキリリとしたお化粧が似合っています。歌も細い体からよく出るなというくらい声量がありうまかったです。
ティムール王 箙 かおる
箙さん、もうお父さん役常連です。今回はかわいそうな王を演じます。あのお声、独特で忘れられません。
タマルに尽くされて、よほどよい王だったのかもしれません。
役人 綾月 せり
京劇のお化粧!役人というより、もっと地位のある側近か取り次ぎ役のような役。他のキャストはアジア系メイクなのに、演出上意図があるのでしょうか?
強烈なインパクトで引き締めていました。
北京の民 響 れおな、玲実 くれあ
歌う民代表。お二人ともお顔が綺麗で見とれて、聞き惚れました。上級生の存在感をたっぷり出してます。
この公演は民の力が強く、「スカーレットピンパーネル」や「ベルサイユのばら」のような群衆劇でもあります。
中国の皇帝 輝月 ゆうま
まゆぽん!娘が同期生なのに、すごい貫禄。中年の王にしか見えない!
皇帝は血の処刑を止めたかったんですね。オペラではあまりその辺は詳しい心情がわからなかったので…
貫禄と娘への愛情を表現はきちんと伝わりました。
バラク 月城 かなと
元王子という境遇はカラフと同じ。男が男に心意気を惚れるとはこういうこと、を体現していたと思います。比較的やりやすいお役では?
盗賊ですが悪人ではない。野心があるだけで、大義を持っている。かなり格好いい男です。
れいこさんって、蘭寿とむさんに似ていませんか?
蘭寿さんみたいに、すごーく頬が痩けてほしくないです。このままほどよい細さをキープしてもらいたいです。
タン 紫門 ゆりや、トン 千海 華蘭
紫門さんのふわーんとした印象と、千海さんのキレがあるがベビーフェイスでちょっと三枚目なイメージに合う役です。
重いテーマに箸休めでした。
ゼリム 蓮 つかさ
れんこんちゃん頑張ってました。ただ、声が細いのか、一生懸命聞こえるように喋っても声量がないです。
早口だし。声量って練習でも何とかならないのでしょうか?声も高めだから早口に聞こえるのか?
少年役だからいいのですが、大人な役には少し研究が必要かも知れません。
タマル 海乃 美月
タマルは強くて優しくていい役です。最後の場面は涙を誘います。
「これが愛」というタマルは初めて恋が昇華されていったんだと思います。愛の証が死しかないなら選べるのだろうか?それが愛だと言うなら、愛ってとても大変ではないですか?それをタマルは教えてくれます。
首斬り役人/鞭打ち役人 朝霧 真
京劇の化粧の人、二人目。ナイフを振り回して威嚇するところは、まさに韓流か京劇。オペラではみんな京劇化粧なので、この方の化粧で異国感がでてました。何度も登場するのは、恐怖の象徴?
アデルマ 麗 泉里
亡国の姫。トゥーランドットの侍女になっても姫である誇りは捨てられません。だから「愛」の示し方がわからないのかも。欲しいものは手に入れようとするのは、姫のすることです。
せんりちゃん、お衣装もお化粧もキレイでおいしい役でした。
ペルシャ王子 彩音 星凪
かのんちゃん、すっごい格好良かったですよ。紫の高貴な衣装も似合い、優しい王子でした。かなりイケメンです。ルックスはスター性抜群です。