東京公演「王妃の館」やっと観てきました。ルイ14世の宮廷時代が邪魔せず、舞台に華を添えていました。時空と身分を超えて、人の想いが通じた素敵なエンディングでした。
このお話、コメディと言いながら、ストーリー自体はヒューマンドラマな群像劇で、泣き所多数でした!爽やかな希望を噛みしめ、じんわり勇気が生まれる舞台でした。
こういう終わり方が好きです。観終わって、私もがんばらなきゃ!!って思えます!
それにしても、個性的な宙組の生徒さんたちが熱い!!下級生に至るまでいい役者がそろっていますね~。
感想
北白川右京(朝夏 まなと )
まー様のヘアスタイル!ポスター撮りの時はびっくりでしたが、結構自然で似合ってましたね。右京のイメージは映画のとおりおかっぱストレートが合っています。
気取り屋で神経質、でも、ルイに会ってから自己中だったと反省するあたり、うまいと感じました。まー様、手足長くて、かっこ良すぎです。3枚目キャラを持て余すほど美形ぶりに溜息でした。しかも、後半もっと素敵になっていって…
玲子に惹かれた瞬間はよくわかりませんが、一生懸命さでしょうか。みりおんのサヨナラ公演にしてはラブ要素はありませんが、このつづきは日本で…みたいな終わり方もいいですね。
桜井玲子(実咲 凜音)
しゃかりきツアーコンダクター玲子。いつも崖っぷちで必死。そんな玲子を身近に感じるのは、こんな人いる!という設定だからでしょう。トップ娘役が普通の人を演じるのは珍しいです。
格調高い役が多かったみりおん、玲子はとても新鮮でした。一生懸命な可愛さが素敵でした♡
衣装も着替えが多くはないですが、どれも右京とマッチングして可愛かったです。最後の場面、赤いチェックのスーツがよかったです♪
ルイ14世(真風 涼帆 )
ビジュアルが素敵でした~♡
太陽王のプライベートという異色の設定。衣装も一人で大きく浮いてますが、歩き方や発声が王らしく貫録ありました。自然に見えるので、さすが、2番手ですね~。
真風さんはノーブルな魅力があります。今後もコスチュームものが観たいです♪
ディアナ(伶美 うらら )
美しい月の女神。うららちゃん、本当に真風さんにお似合いです!!王の愛人という悲しい立場ですが、唯一愛されていた女性という幸せな設定です。
衣装は1着ですが、すみれ色できれいでした!!
こんなにうまくて美しいので、皆さん予想するように、真風さんの相手役に就任するのでは?
カップルたち
近藤誠(澄輝 さやと )、クレヨン(蒼羽 りく)
まず、澄輝さんのかっこいいこと!!いつも素敵ですが、こういうラフな格好がまたかっこよくて。本当のメンズみたいです。
ニューハーフのりくくん!宝塚では役として初ですか?可愛くてきれいだった~!!下田夫妻をみんなで助ける場面で、泣いてその場を立って、それを追いかける澄輝さんに萌えた!!
岩波夫妻(一樹 千尋、花音 舞 )
ヒロさんの言葉に泣きました!岩波のような年配者のお言葉、若い人にしみますね…
岩波さんでしたか?「誰かのために」を最初に言ったのは。私、この言葉が響いて響いて、このお話はコメディなのに、泣きっぱなしでした。
ヒロさん、岩波を膨らませてくれてありがとうです!!
下田夫妻(寿 つかさ、美風 舞良 )
地味~な感じの普通の夫妻です。スッシー組長の髪型が昭和でした!かえって妙に若く感じました!
金沢貫一、ミチル(愛月 ひかる、星風 まどか )
あいちゃんのコメディ初です~。あまりやり過ぎない適度な笑いがよかったです。ミチルはぷりんぷりんですね!まどかちゃん、とっても可愛いんですが、ちょっとぷりぷりではないですか?
派手派手な黄色いファーと紫のスーツでパリに行ってしまうこのカップル、笑いました。
丹野夫妻(凛城 きら、彩花 まり)
最初からなぞがありげな夫婦。スパイかと思ったら、泥棒さんだったです。二人ともスタイルの良さと黒づくめがかっこよさを強調しています。
まとめ
パリの街おしゃれな風景と宮廷やお庭の華やかさ、宝塚大道具さんの力量、すごいですね。
他にも、それぞれが個性的な役で非常に楽しめました♪
コメディ要素もありますが、キュンとするような群像劇です。クレヨンちゃんカップルにきゅんとし、岩波の言葉を噛みしめ、右京の繊細さや玲子の懸命さに勇気もらいました!
「誰かのために」この言葉が「王妃の館」で一番響きました。
また映像で楽しみたいと思います。