星組公演『うたかたの恋』に備え、宙組版で復習してみました。
この作品をじっくり観るのは久しぶりで、改めて本当に作品が美しいですね。言葉とか貴族の立ち居ふるまいなど。眺めてるだけで皇族の神々しさを感じました。
全体的には堂々たる美しすぎるトップコンビで悲恋性が高まってました。
キャスト
※宙組版です。
ルドルフ (凰稀 かなめ)
私のルドルフイメージにぴったりなんです!テルさん。というのも、神経質で扱いが難しい。たぶん周囲の女性はルドルフの地位を目当てに近づく人ばかりで、それがわかるから疲れるのでしょうか。褒美をやらないと動かない人が多い中、マリーだけは無欲で気遣ってくれる。
とても可愛い女性を手に入れたけど、改めて観たら、まあテルさんルドルフが素敵だから仕方ないけど、普通なら男性優位過ぎる。身勝手な行動だと感じてしまいました。
大空ゆうひさんと同じく、凰稀さんには眉間にシワが似合うんです。美しい人が苦しむ姿って、美しいです。
一番初めにこの作品観たときは、素敵♡♡だったのに、どっちが優位など考えなかったのに、私が大人になってしまったのかな???
マリー (実咲 凜音)
みりおんは歌もうまくて、声もキレイで可愛かったです。優等生のマリーでした。
ただ、個人的な意見では、マリーはもっと崩れた感じ?というか不安定な女の子ではないかと感じてます。ベルギー王女が妻である皇太子と恋仲である。もっと周囲には申し訳ないような、おどおどするようなそぶりを見せてもよいのでは?背徳は感じなかったです。
私には堂々過ぎるマリーに見えてしまいました。
フリードリヒ公爵 (緒月 遠麻)
あまり悪い人に見えませんでした。やっぱり緒月さんがいい人オーラがあるので。軍服はパリっと素敵に着こなしてましたね。もっとルドルフを貶めようとする役作りでもよいのでは?
エリザベート皇后 (美穂 圭子)
いつもの凄みのある美穂さんとは違い、みずみずしいような神々しい役作りでした。ヒロインとしてのエリザベートでなくとも、この役は重みがあります。随所に苦悩した皇妃を感じました。
ジャン・サルヴァドル (朝夏 まなと)
皇族でありながら苦悩は感じられない貴族ジャン。やはり地位の違いは大きいです。ルドルフが唯一心許せるような友、そして語り部として柔らかい存在です。
まー様は茶色の軍服が素敵でした。
ミリー (すみれ乃 麗)
ミリーのドレス、すべては可愛らしくて。私のミリーのイメージがふんわりと、はつらつと、です。
清涼剤のようなミリー。癒されます。
ヨゼフ皇帝 (悠未 ひろ)
出番は少ないですが、ルドルフと対立する場面や、2度の舞踏会シーンで「静かにステファニー」と諭す言い方、これは皇帝の悩みをにじませてます。「エリザベート」でヨゼフ皇帝はみなさん知ってる方が多いので、難しいと思います。
ステファニー (伶美 うらら)
始終怒っているステファニー。ルドルフが女遊びをして、自分をないがしろにしていると思ってるので仕方ないですが。
伶美さんは美しいので、皇太子妃の風格にぴったりです。ただやはりもう少し、女性の悲しみや口惜しさを表現できたらと思います。
ジャンと踊る舞踏会は、もっと荒馬のように表現しても…
ゼップス (風馬 翔)
傍観者というか、同情的な立場の新聞記者。陰謀とは無縁でほっこりします。芸達者な方でないと記憶に残りません。
ロシェック (寿 つかさ)
ルドルフのすべてを知っているような執事。組長のアドリブや温かさがにじんでいました。
ブラッドフィッシュ (松風 輝)
最近、松風さんは老け役ばかりだったので、こんなはつらつとしてる役をやっていたんだとあぶしかったです。ロシェックとブラッドフィッシュは主が自殺してしまうのを薄々気づいていたんでしょうか?
主を労りながら、この二人の凸凹コンビをもっと深めたら面白そうです。