「双頭の鷲」宙組~耽美なる物語~評判

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今年の年末は、格調高いミュージカルを宙組で上演が決定しました。主演は轟理事です。ヒロインにトップ娘役実咲 凜音さんです。

小説はこちら↓

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『双頭の鷲』日程

■主演・・・(専科)轟 悠 (宙組)実咲 凜音

宝塚バウホール:2016年11月22日(火)~12月3日(土)
一般前売:2016年10月22日(土)
座席料金:全席6,300円

KAAT神奈川芸術劇場:2016年12月9日(金)~12月15日(木)
一般前売:2016年10月30日(日)
座席料金:S席7,800円、A席5,000円

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あらすじ

王妃は十年前にこの王国の国王と結婚したのだったが、国王はめでたい婚礼の日に出先の城で暗殺されてしまう。その後王妃は、国民の熱い支持を背景に王国を統治してきた。

亡国王の母親たる王太后らの一派にはそれが気に食わない。自分たちが実権を握りたいと考えている。

そこで一人の男を刺客に立てて王妃を殺そうとする。その刺客スタニスラス。スタニスラスは亡国王に瓜二つというほどよく似ている。だから王妃は気を許して近づけるだろう。その油断をついて王妃を殺そうという魂胆だ。

国王暗殺から十年後、王妃はその暗殺の記念日に、暗殺の現場となった城を舞台にして、亡国王を偲ぶ大舞踏会を催す。

そこへスタニスラスが現れる。王妃の美しさに心がまどい、自分の使命を忘れてしまう。一方王妃の方も、スタニスラスが刺客であることを知りながら、彼が余りにも亡夫に似ているので、思わず心を動かされてしまう。

王妃は、スタニスラフを自分の側用人に任命し、スタニスラスの方も、自分の任務を忘れて、ひたすら王妃との共同生活を楽しむ。しかし、その共同生活はいつまでも続かない。二人の甘い生活は、いつかは終わりを迎える運命にあるのだ。

スタニスラスは王妃を殺すようなまねはできない。結局自殺するよりほかの道は残されていない。スタニスラスは、毒を飲んで自殺を図るのだ。

そこへ王妃が現れる。王妃に向かってスタニスラスは、王妃に対する思いのたけを告白する。スタニスラスに向かって王妃は何故か冷たく接する。スタニスラスを侮辱するようなことまで言う。

迫りくる死を前に逆上したスタニスラスは王妃の背中に短剣を立てる。そこで王妃は初めて自分の本心を発露する。わたしもやはりお前を愛しておりました、お前を逆上させ、私を殺させるためです、と。この言葉を聞いてスタニスラスは心が休まるのを感じる。

ジャン・コクトーという芸術家

この作品は、小説家、劇作家ジャン・コクトー(男性)が愛人ジャン・マレー(男性)の美しさを表現するために書いたとされる作品です。

ジャン・コクトーという芸術家はひとことでは言い尽くせないほど多彩で、相手が女性であれ、男性であれ、コクトーは美しいものを愛し、その性を愛し、相手を愛し抜くことによって自分と同じレベルにまで引き上げることができたといいます。

映画監督としての代表作は『美女と野獣』『双頭の鷲』『オルフェ』。いずれもコクトーの恋人だったジャン・マレーが主演を務めています。その彫りの深い美貌と重厚なムードが漂う存在感があります。

映画版はこちら↓

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