どこかで見たことのある絵だと思いませんか?歴史の教科書の挿絵にあった「額田王」画です。この絵が観たくて東京国立近代美術館へ行って参りました。飛鳥時代ののびやかな王朝文化を垣間見ます。展示は現存する本画です。安田靫彦氏は知りませんでしたが、私は歴史好き、古典好きであり、見どころが私のツボにはまっていました。
見どころ
ヤマトタケル、聖徳太子、源頼朝、源義経、織田信長、豊臣秀吉、宮本武蔵……など、時代のヒーローたちを描いた、教科書でもおなじみの作品が並びます。王昭君、卑弥呼、額田王など美女画もあります。
感想
古事記の挿話や平家物語の場面などがあり、特に武将の武具のオレンジと赤や緑の色使い、筆使いが素晴らしかったです。女性の装飾品も注目です。大きなキャンバスが多く、雄大さを感じます。
安田靫彦氏は昭和の画家です。1945年の太平洋戦争終戦時に61歳を迎えています。一度は教科書で見たことのある織田信長や豊臣秀吉画などは安田氏が描いていました。
歴史画に取り組み、誰も描かなかった主題にゆるぎないかたちを与え、古典の香り豊かに表現したことも特筆されます。繊細で明確なタッチで描く人物像に、歴史の本人そのものだと思ってしまうほどです。以下のような静物画も表情があります。ご興味ある方はこちらもどうぞ↓
週刊アーティストジャパン(ARTISTS JAPAN) 改訂版 037 安田靫彦 その生涯と作品と創造の源
《室内》 1963年 ポーラ美術館蔵 [全会期展示]
開催概要
会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
- 会期:
- 2016年3月23日(水)~2016年5月15日(日)
- 開館時間:
- 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)
*入館は閉館30分前まで
- 休館日:
- 月曜(3/28、4/4、5/2は開館)
- 観覧料:
- 一般 1,400円
大学生 900円
高校生 400円