演出家柴田先生が今年ご逝去され、
宝塚歌劇団では特に大きな行事はされなかったものの、
スカイステージでは追悼番組として、柴田先生作品や、
在りし日の先生と元トップスターとの対談が放映されておりました。
私は、柴田先生作品が大好きです。
柴田作品の魅力と特質について、先生ご本人と
卒業生の峰さを理さん、高汐巴さんが語り合うトーク特別番組。
これは、特に面白かったです。
魅力①
恋愛における濃厚な作品が多い
魅力②
見ごたえがあり、作品が深く心に残る
宝塚に財産をたくさん残してくださいましたね。
今後も柴田先生作品を上演し続けることが宝塚らしさが
生き残ることだと思います。
温故知新
宝塚105年の中で、私が知っているのは、
せいぜい直近10年強くらいです。
かつてのトップスターさん達は、何かが違う。
女優や先生になられて、今は現役生ではなくても、おおらかというか、
先生と対等に近いように話をされています。
マグノリアホールで、元トップ娘役の南風まいさんが、
客席にいらした三木章雄先生に、親しげな口調で話されていたのを
映像で見て、
昔のスターさんはフラットだなあ、
その中でも、尊敬はあって、
意思疎通ができるんだなと思いました。
今の宝塚は先生が圧倒的に上位に感じます。
品性は欠けないように、
演者と演出家は対等な関係であるといいなと思います。
私は、元トップスター、トップ娘役の方こそ、
宝塚に残って何か関わっていただけたらと思います。
トップという経験は各組子80名の中で男役1人、娘役1人しか味わえません。
現トップスターへの指導、と言ったら横柄ですが、
振付でも、歌唱指導や演技指導、所作指導でもスポット的で構わないと思うのです。
アドバイスをくれる方があると相談しやすいだろうと思います。
企業でもそうですが、
新しい人にチャンスを与えても、能力的、技術的に長けていても
精神的支柱があると、安定します。
先人の知恵は、あった方がいい。