現在公演中の劇団四季ウェストサイドストーリーを観ました。圧倒的なダンスに魅了されました。(上記写真公式HPより抜粋)
5月8日(日)に東京公演千秋楽です!6月25日(土)~全国ツアーです。
感想
劇団四季の身体能力は非常に高いです。男性の腹筋が割れていることもさることながら、女性達の腕廻りの筋肉がとても発達していて、日頃の鍛錬の成果ですね。
今回、だいぶ新しいメンバーになっています。特にトニー役小野田龍之介さんを私は初めて観劇しました。外人のようなお顔立ちで、ジェット団にはいない優しいトニーになっています。
珠玉のナンバー「マリア」「トゥナイト」は胸にしみます。バルコニーを見つめるトニー。トニーとマリアのデュエットが悲劇の中の清涼剤になります。
貧困が背景
シャーク団女性達が歌う「アメリカ」は、貧困や不自由が背景の当時移民の方々の実態という感じです。アメリカンドリームをつかむためにアメリカへやってきた。でも現実は、給料も安いし、アメリカ人たちに差別され肩身の狭い思いをしている。このお話は「ロミオとジュリエット」を彷彿とさせるラブストーリーですが、社会問題も含まれていると思います。人種差別、格差、争い、それらをなくしていくことが何より大事です。このようなことで人が簡単に死ぬことがないような世界を作りたい、それが「ある場面」に象徴されていました。
皆が白い衣装で仲良く、人種の壁なく、手をつないでダンスしている場面です。このことが一番伝えたいことだったかもしれません。
友人リフのために敵ベルナルドを刺してしまったトニー。逆上してトニーを刺してしまうチノ。悲しみにくれるマリア。
やりきれない気持ちになりますが、同じ悲劇がどこかで起こっているとしたら、本当にこの負の連鎖は止めなければなりません。
しかしながら、やはり印象に残るのはトニーとマリアの愛です。人間は愛をみると、愛に触れると癒されるのですね。初めての気持ちに戸惑うマリアと、新しい扉を開けた喜びに満ちているトニーが、みずみずしく新鮮です。
前回の記事はこちら→前回の記事
映画版はこちら↓
キャスト
『ウェストサイド物語 東京』 (四季劇場[秋](浜松町))
【ジェット団】
|
【シャーク団】
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【大人たち】
|
【ソプラノ・ソロ】
|
※とある日のキャストです。