『うたかたの恋』『ENCHANTEMENT-華麗なる香水-』東京公演千秋楽
おめでとうございます!!
寒さ厳しき折からお稽古公演をし、今では東京は桜が咲き始めています。
本日は水美さんは花組最後の公演。退団者の方々がいらっしゃいますが、
卒業という意味では同じく寂しいですね。たくさんのいい笑顔見せていただきました。
新人公演配信から二週間、なんとなく新公経験しているキャストの皆さんが
一回り大きく感じました。しっかり目に焼き付いたからでしょうか。
千秋楽ですが、回想を込めてサラッと感想を書かせていただきたいと思います。
感想
ルドルフ 柚香 光
お疲れなのか、声がわずかにかすれているような。げっそり痩せてしまった印象。
優雅さと気むずかしさ、繊細さを兼ねたルドルフです。
今までより政治色が強いからか、色んなことを連想させる皇太子像でした。
もっと早く皇太子を手放していたら。皇帝に退位してもらってからマリーと結ばれれば。
マリーと海外へ逃げていれば。
『うたかたの恋』で、もしもの選択肢を考えたのは初めて。それだけ改編版は
想像をかき立てました。
マリー・ヴェッツェラ 星風 まどか
まどかさんの持ち味とマリーは相いれないような気がするのか、苦しむ役という印象。
大人びたマリーでした。
若く伸び伸びしたお嬢様というより、色々考え抜いて覚悟してルドルフに寄り添う女性という
印象でした。少し今までのマリー像と違うような。
ジャン・サルヴァドル 水美 舞斗
今までより政治色が強めでありながら、ジャンの政治思想が出ているのは一場面でしょうか。
南の島へ逃げるのは嫌だけれど、宮廷にいたくはない。
フェルディナンド大公との差は皇位継承問題の渦中には入ってないことでしょうか。
語り部、最後の場面は感情が押し寄せるようでした。
エリザベート 華雅 りりか
声は低い華雅さんですが、気品があり寂しげでもあり、
キレイでエリザベートらしい品格がありました。退団が惜しまれます。
フェルディナンド大公 永久輝 せあ
今まで公爵側のイメージですが、大公の心情を深掘りして大きく扱っています。
この演出好きかも・・・結局どうなるのか史実とは別に知りたいです。
ソフィー美羽さんとの並びも美しかった。
ブラットフィッシュ 聖乃 あすか
色気のある従者です。聖乃さんが軍人役よりブラットフィッシュでよかった。
自由に演じて見えてより色気を感じます。
『ENCHANTEMENT(アンシャントマン) -華麗なる香水(パルファン)-』
パステルカラーが優しい気品あるショー。
くすみカラーが若い人には流行っているようですが、舞台でも彩度が低くソフトは癒される。
場面では、シンプルにモノクロ、チャイニーズ風に赤などメイリハリがあり、
色を楽しむショーでもありました。
音楽も懐かしい曲、今の花組がかっこよくアレンジして、時を経て色あせない良さがあり。
温故知新で、古きを訪ねて新しきを知る感じです。
媚薬ではない純然たる香水、爽やかな早春にぴったりでした。
このかぐわしいショーが終わってしまうのがもったいない・・・!
前回の記事↓