星組「こうもり」「THE ENTERTAINER!」が本日6月19日千秋楽を迎えました。ふたたび千秋楽間際の夜公演に行けたので、この華かやな公演の感想をレポートいたします。
前回のレポートはこちら↓
今回の観劇はお茶会後に観ました。私の状況の変化もありますが、また深まった見方ができました。
こうもり感想
ファルケ博士(北翔海莉さん)
ファルケ博士はちょっとしたいたずらで復讐劇を楽しんでいます。名声と周囲からの信頼もあるファルケはみっちゃんそのものという感じでした。
アイゼンシュタイン侯爵に復讐などしなくても、スルーしても何も変わらないのに、あえて積極的に関わろうとする人なつっこさが、ファルケの「いたずら心」です。なんとなくみっちゃんに通ずるものがあるように思います。
アデーレを舞踏会に招待し、夢を否定しないところも素敵です。
「夢に向かって歩き続ける姿は美しいものです」
「仮説を証明すれば真実になる」
今回はこの二つのセリフが胸に響きました。私自身、ちょっとした夢に向かっている最中で、努力がなかなか形にならないと思っている矢先、ああ私はまだ仮説だったんだ、と気づきます。真実になる日まで頑張ろう!と。宝塚で気づかされること多いです。
今回の席は下手側の前方で、スピーカーが近いこともあり、みっちゃんの歌声の迫力がとても伝わりました。
アイゼンシュタイン侯爵(紅 ゆずるさん)
アイゼンシュタインの周囲は皆、ファルケに協力するくらいちょっと嫌われ者の侯爵を難しい役どころであるのに、皮肉屋で見栄っ張りをうまく演じていらっしゃいました。
とにかくスタイルがよくて華があります。
女神公園でニケの裏に隠れて歌う歌声はきれいなソプラノでした。
計算しつくされたアドリブ、コミカルな演技でした。最後は汗だくになって銀橋を渡っていました。この役があってこそ、ファルケもその他配役も落としどころを得るので大役ですね。
アデーレ(妃海 風さん)
夢を諦めきれないと歌う風ちゃんがとても可愛かったです。オルロフスキー公爵邸の舞踏会でカップル達がキスをする場面はファルケとうっとりするような微笑ましさでした。
みっちゃんとのコンビがうまくいってる感じでした。
ラート教授
ラート教授の”愛”の歌は素敵でした。甘やかな声と、包み込むように優しい歌詞で癒されます。宝塚全体の親のような存在です。
オルロフスキー公爵
みっちゃんお茶会で星条海斗さん(マギーさん)とみっちゃんが仲良しだということがわかりました。マギーさんがみっちゃんを慕われていること、舞台でもそれが伝わります。
アドリブもみっちゃんに「声がいい」とおっしゃったり。尊敬が端々に感じました。そして、一緒に出演していることを楽しんでおられました。一幕の緞帳が降りる際、床に顔をつけてアイゼンシュタインを追いかける姿がおかしかったです。
「THE ENTERTAINER!」感想
「ときは過ぎゆく いまは永遠じゃない 声の限り歌い続け 命の限り光り輝こう」
この歌詞がこのショーの要約です。
オープニングも大ロケットも、ブロードウェイの場面もスパニッシュも、フィナーレも大っ大好きな場面でした。おきまりのジョンソン先生アドリブはこの日は攻めてない緩いアドリブでした。
今回前方の席であったので、よくわかったのですが、紅ゆずるさんは、白いタキシードとシルクハットの衣装がとても素敵でした。
紅さんはクラシックな衣装、場面が一番素敵に映えると思いました。スーツではなく宝塚のクラシカルな衣装が合います。ドキっとするくらい男役を極めていると感じました。できれば宝塚らしい男役路線を行ってほしいです。
礼真琴さん中心のアイドルユニットSTARS11もさわやかで全員がスターでした。
男役全員のTAKE FIVEもかっこよかったです。
まとめ
「こうもり」「THE ENTERTAINER!」のDVD予告はまだ出ていないです。早く発売許可してほしいです。サヨナラ公演の前に、華やかな洋物の舞台とお腹いっぱいの楽しいショーを観れて幸いでした。
私も買いました↓
星組梅田芸術劇場公演 北翔海莉 Dramatic Revue『LOVE & DREAM』— I. Sings Disney/ II. Sings TAKARAZUKA— [DVD]