『川霧の橋』
江戸の大火を思わせる背景です。
江戸時代、火事が多かったので火消しと大工は華形職業でした。
火事によって運命が大きく変わっていく幸次郎とお光。
自然災害はどうしようもないし、庶民にカバーできる財力も無い。
そんな無情非情な環境で、人はどう生きていくんだろう、
現代でもどう生き抜いたらいいんだろう。
だけど人の絆って、災害や困難があっても切れないものは切れない。
切れたように見えてもまた繋がることもあるから。
そんな生きていく力を与えてくれるような作品。
江戸の威勢の良い町人、花火のような爽やかな文化もみどころです。
深くて情のある素敵な作品。
幸次郎の月城さん、お光の海乃さん以外、気になる配役ですが、
日本物の雪組と昔から言うけれど、月組の日本物もさりげない演技に
胸打つと思います。
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