今月開幕のマンマ・ミーアを観ました。四季は本当に完成度が高いです。何度も観ましたが、誰が主演しても期待以上の出来。これが劇団四季の強みです。安定的供給。スターに頼らない、オールスターシステムです。
さて、今回の配役はこちら↓
配役
ドナ・シェリダン 光川 愛
ソフィ・シェリダン 谷原 志音
ターニャ 高倉 恵美
ロージー 秋本みな子
サム・カーマイケル 田邊 真也
ハリー・ブライト 堀米 聰
ビル・オースティン 脇坂 真人
スカイ 岸 佳宏
感想
ドナ・シェリダン 光川 愛
光川さんがドナを演じると知って、どちらかというとターニャタイプなので、どうかな?と思いましたが、幕が上がると、かっこいいドナがいます!!
光川さんは背も高く細身で美人なので、元宝塚の方?と思う人もいたようです。今まで観たドナで一番きれいでした。歌い方も低い声で、がらっぱち風なところもうまかったです。
ソフィとの「この手をすり抜ける」の母娘デュエットはいつ観てもいいです。光川さんと谷原さんなら姉妹のように見えました。きれい!!その言葉に尽きます。
美人の役だけでなくて、強い役もできるんだと、光川さんの守備範囲を広げたドナでした。
ソフィ・シェリダン 谷原 志音
「リトルマーメイド」のアリエルでは滑舌のよい可愛いプリンセスだった谷原さん。強い母と彼氏のスカイ、3人の父親候補の間で気苦労がある役です。
マンマミーアは母娘の成長の話でもあります。自分が何者かを探したいソフィですが、大事なのは、事実を明らかにすることだけじゃなく、今ある人達を大事にして一緒に生きていくこと、それを学んだソフィです。
ソフィは20歳の割には行動が幼いと思います。
サム・カーマイケル 田邊 真也
元ドナの恋人の中で一番ドナへの想いが強い方。そしてドナも今でも愛してる相手。
なかなかドナに20年前の誤解が解けず苦しんでいます。同時に娘かもしれないソフィに、結婚についてアドバイスをします。ドナへの想いをにじませつつ話を取り合ってもらえないのは、ドナは傷ついてきたかもしれないけど、少しひどく感じます。
最後のチャペルの場面、「20年間君を愛していた」のセリフは初演の時より少し軽くなっています。「20年間ずっと、君を愛していた」の方がいいと思いました。
田邊真也さんもスカイを演じておられたので、時が経ったのだと思いました。
ハリー・ブライト 堀米 聰
ハリーってドナの清涼剤のような恋人だったと思います。何でもスマートな印象で、「パリの思い出」という絵葉書みたいな感じです。そんなエリートハリーの唯一の冒険がドナ。
ビル・オースティン 脇坂 真人
ドナにとってビルって一番どういう人か説明しづらいです。昔のロックの申し子ドナが好きだったビルです。人生のほとんどを旅に費やしていたので、取材はできても人付き合いは苦手そうです。
ターニャ 高倉 恵美
高倉さん、背中が綺麗すぎます!!キャッツの時も思いましたが、バレエをされていたので、かなり背中がセクシーです。ターニャの衣装はスタイルが露呈しますね。美しかった!!
「母さん知ってるの?」の歌は年下男性を転がす痛快な場面です。
ロージー 秋本みな子
今は作家で、かつてはロックバンドをやっていただけあって、ファンキーな一面ありのロージー。ドナを慰めるお姉さん的一面と、「フリー」の歌でビルに迫る超ファンキーな感じが素敵です。40代の設定なのだから、もう少し若々しく演じてもいいと思います。
スカイ 岸 佳宏
スカイは上半身を見せる場面があるので、岸さんも鍛えていました!
スカイとソフィの結婚前のわだかまりや相手への期待と不安って誰にでもあり、それを乗り越えて何か学んでいくスカイ達は素晴らしいと思います。もう少しスカイの素性がわかるように演じるとよかったと思います。突然、島にやってきた仕事に疲れた青年と島の娘の結婚?サブキャラではありますが、色濃く演じてもよかったと思います。
まとめ
光川ドナと田邊サムのコンビの美しいこと!美男美女でした。20年間想いつづけるだけあるドナでした。このお二人は絵になります。
フィナーレはあの、キラッキラの派手派手衣装で、ドナ、ターニャ、ロージー&サム、ハリー、ビルの中年パワーがすごいこと!!
世のお父さんお母さんもキラッキラで行きましょう~。今回は売店にペンライトが売っています。フィナーレの「ダンシングクイーン」の時、みんなで振り回します。
マンマミーア売店グッズはお菓子はなくて、ふせんやタオル、トートバックといった日常品が目立ちました。
マンマミーア東京公演は10月23日が千秋楽です。新しいキャストでのマンマをぜひ一度ご覧になって下さい。
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