『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』、『Fashionable Empire』
個人的に音 くり寿さんの退団はつらいのです。
その勇姿を観る機会がこのように削られ続けているのも本当にもったいない。
花組ファンので音さんの退団を惜しむ声はたくさん聞かれます。
千秋楽は上演があるそうだし、配信でも最後まで目に焼き付けようと思います。
近年、宝塚の粋を超える快演と思われる演技力。
演出家の先生方も一目、二目置かれていたんじゃないかな。
宝塚ではやりきった…
「舞台に必要とされる人材になりたい」と願った娘役は、
今では「舞台に必要な人材になった」のです。
それでも花組は昔から娘役の宝庫で、舞空瞳さん、華優希さんが同時期に台頭して
葛藤や思う事もあったでしょう。
その中でも音さんの努力や磨きが健在でした。
先日、スカイステージをつけたら『蘭陵王』が放映されていたんです。
音さんの単独ヒロイン。
KAAT劇場の3階てっぺんから観て感動したままの、美しさと強さが蘭陵王さまと洛妃。
役者音くり寿さんは健在でした。
『マスカレード・ホテル』の片桐瑤子は若手娘役さんの演技とは思えない、
全部かっさらっていった役でした。
そう、音さんは、その芝居の最後をかっさらっていく役を今後も期待したいです。
歌もお上手ですから、かっさらった後のカーテンコールは美声で…
東京公演を無事にご卒業され、またどこかでお会いできますように…