東京公演「ポーの一族」。
夜公演もいつ行っても満席です。東京は夜仕事帰りの方が多くいらしてる印象です。
さすがに今回は女性の方が多いですねえ。通常公演だとスーツの男性もポツポツ見えますが、「ポーの一族」は客層若いです。
さて、「ポーの一族」を観て、どうしても感じてしまうのは、
「何のために生きているのか」
この問いに対し、
「今一緒にいることが答え」というようなことをエドガーは言っています。
私はこの言葉がどうしても原作読んでも、これがひっかかりました。
みなさんは、どんな思いが心に残ったでしょうか。
近しい人と人間関係が表面上、うまくいっていても踏み込めない壁があります。
近いからこそ、本当の気持ちを伝えづらいというか。
私が以前から出している答えが、「今一緒にいることが答えにならないのか?」です。
どうして、今楽しくむつまじく過ごしていることが答えではいけないのでしょう。
それが大事にしているという証になると思っています。
その思いをわかりあえると心の負担が減るのになあ…
とエドガーを観て思っていました。
また、
「不滅の棘」との違いについて考えてみました。
①一人だけで300年以上生きていない、エドガーたちは一族で生きている。
②ポー一族は永遠のような時の中で、色んな人に会い、愛を見つけようとしている。
③「生きる意味」を探している。
④誇りがある。
人間のまま生きているのとヴァンパネラで一族を絶やさず生き延びるのでは、感性が違うのでしょう。
どちらも現実的ではないですが、
非現実的な話の中にこそ、真実のエッセンスがあるのではないでしょうか。
宝塚は私にいつも現実への気づきをくれます。