ガッツ=しーらんというくらい元気いっぱい、熱血漢の舞台を見せてくれた壱城あずささん。今まで壱城さんはなぜこんなに体育会系なんだろう…などと思っていました。
スカイステージの「Memories of 壱城あずさ」を見て、その思いを知り、ウルッと小さな感動が生まれました。
壱城さんが下級生時代の星組は上級生が個性的でした。トップ以外のスターさんも、演技も存在感も大きいスターが多かったです。
しーらんは、ファンから見るととても美しく綺麗です。でもご自身は女性っぽいと思われることや、女役が与えらたことはプレッシャーに感じていたようです。
しかし、ある時、女性っぽく見られることも【個性】としてしまい、女役を演じるときは「男、女」関係なく演じられる役者になろうと道が開けたようです。
壱城あずささんに寄せて
かく言う私の一番お気に入りな壱城さんの役は、
「太陽王 ル・ロワ・ソレイユ」の
モンテスパン夫人です!
王の愛人ともなると、女性の美しさもインパクトも相当だと思うのですが、ここは男役のパンチと、しーらんの美貌とガッツが、野心的なモンテスパン夫人を作り出していたと思います。男役が女役をする強みは、力強さです。
現在のしーらんは、
下級生にもっと自身をアピールしてほしいこと。
演出の先生やお客様に、自分が好きなこと、伝えたいことをもっともっとアピールすること。
この境地は、しーらんがかつての公演で、ご自分が出たい場面に入れなかったことに起因するそうです。悔しくて舞台袖からその場面を毎日見ていた。私ならこう踊る、こう表現するだろうとイメージしていたそうです。そして、自分に与えられた場面では、最大限表現する。そうしたら、見ていてくださる先生がいて、声をかけてくれた。その瞬間救われたような気持ちになったと。
このお話は、とても素敵なエピソードですね。誰だって希望が叶わないことがある。でも、希望を持ち続けることが大切です。
「腐らない」
キラキラした宝塚は、腐るような世界ではないですが、そんな世界に生きてる方々だって悔しい思いがある。世間一般に生きてる私にも届く、勇気があふれる言葉でした。
まとめ
クリスマス一色の東京。東京宝塚劇場千秋楽をもって宝塚を卒業する壱城あずささん。
その宝塚での軌跡は、一生忘れないものでしょう。星組に配属になり、これまで星組を支えてこられ、たくさんありがとうございました。きっと来年からも、その美貌で運が開けると思います。