「ベルリン、わが愛」2回目観てまいりました。これで今年の宝塚観劇は終了です。今回は、初回よりふくらみが増したように感じました。私の心に残ったのが「屈しない」ということです。今は難しいけれど、いつか実現させたい、そうなるために不断の努力をしていくことを感じました。
それは、自分自身に言い聞かせたことです。いつも宝塚作品には、励まされています。この期間も面接があり、自分のやりたいことを自問していたところです。
感想
テオ・ヴェーグマン(紅 ゆずる )
紅さんのテオは見た目がやはり素敵です。
名もなき女優を見出し、ナチスから守ろうとするのは男女の感情より、頑張っている同志への抱擁だと思いました。ラストシーン駅のホームで自然に男としての感情が湧いたのではないでしょうか。そういう自然な流れが素敵に映りました。
エーリッヒ・ケストナー(礼 真琴 )
どこにいても、まっこっちゃんの声は滑舌よく劇場に響きます。呼吸するような自然な音程が魅力です。
「二人のロッテ」の話は私も子供の頃に読み、良いお話だなと思いました。クリスマスプレゼントによさそうですね。
ルイーゼロッテとのやりとりが、観ていて、とても救われました。
ヨーゼフ・ゲッベルス(凪七 瑠海)
初回よりだんだん凄みが増していたような気がします。
ナチス側の人々は自分たちは悪くないと本気で思っているようでした。押し付けることも、ごく当然だと思っている。それを改めて感じました。
ゲルダ(万里 柚美 )
声も温かく、人を思いやるのが好きなおかみさん。こうありたいです。ゆずみさんは絶対善人役が似合います!
ヴィクトールとのかつての恋があったかどうか…は想像に任せるという、これも現実にありそうな男女の関係で素敵でした。
ヴィクトール・ライマン(天寿 光希 )
本日も、渋いお顔といい声で往年のスターを演じておられました。みっきー最高です。ただの上級生ではなく、芸が観たいなと思わせる上級生です。1曲くらい歌があってもいいのに!!
レーニ・リーフェンシュタール(音波 みのり)
はるこちゃんが演じると、どこか憎めないレーニになってるようです。はるこちゃん贔屓です!
衣装も素敵に着こなし、色っぽかったです!もうちょっと悪っぽくしても大丈夫かと…
夏樹 れい(ジョセフィン・ベイカー)
本日も輝いてましたよー。夏樹さん。この1場面にかける情熱。それまで人種差別や偏見にさらされてきたスターの葛藤など、テオたちを見る目線や対応に丁寧に表れていました。
ラストシーンでは、お化粧も変え、駅員になっていますね。
お芝居の中では、名もない一人かもしれませんが、最後に男役でキリッとして出演されて、原田先生の愛ですね。
ルイーゼロッテ(有沙 瞳 )
癒されるなー、有沙さんの笑顔。雪組時代はジャズも歌って、うまいなーと思ったので、今後はお芝居でもデュエットやソロを披露してもらいたいです。まこっちゃんからいただいたパールのピアス、本日も輝いてました。
Bouquet de TAKARAZUKA
気になった場面とスターのことを。
柚希さんの頃の星組にはないショーですね。みっちゃん時代の「ロマンス!」風な淡い色の衣装。このショー、私はプロローグが一番好きです。
手の振りが優しいんですよね。本当にみなさんがお花で、ブーケをもらった気分になりました。
すみれの花の場面も、永遠の宝塚という感じで好きです。組替えになる天彩 峰里ちゃんが可愛くて。好きなタイプの娘役さんです。花組の華優希さんのような目を細めて笑うのが好きです。天彩 峰里ちゃんはエトワールも務めて、歌が上手でした。娘役は歌ができると重宝されますね。
紫りらさん。
ずいぶん低音も出るのですね。そして益々大人っぽくなっていく。幼いと老けが同居している不思議な娘役さんですが、案外、自由自在にショーでも役をこなすのでは?と期待です。
3組デュエットの場面。
「花夢幻」という曲は歌詞が美しいですね。ゆっくりなだけに難しそう。カチャちゃんは素晴らしくうまかったです。
ただ、この場面、夏樹れいさんがソロでもよかったのでは?最後だし!!と、少々物足りなく感じました。