現在公演中の「スカーレット・ピンパーネル」初演の星組で、星組育ちの紅さんがトップお披露目公演で、何かと話題になっております。
大劇場初日、紅さんの挨拶で忘れられない言葉がありました。
「ひとかけらの夢、ひとかけらの努力」
それらを信じてお稽古を重ね頑張ってきた紅さんがいたんです。
私は、紅さんというスターをとても誤解していました。紅さんは順風満帆なスターだと思っていました。でも実際は「ひとかけらの夢」を信じてひたすら励んでいたんですね。トップお披露目公演の幕を無事に終了し、出た本心の言葉。
そして、「泣くつもりはありませんでした」の言葉。思わず私ももらい泣きしました。
紅さんの言葉がなぜこんなに響くのでしょう。星組ファンではありますが、紅さんの個人ファンではないけれど、とても紅さんが清々しく、今まで以上に星組を応援したくなりました。
ひとかけらの夢
トップスターロングインタビューにて、紅さんは、
”今まで腐ったことは一度もない””どんなに舞台の端っこでも””誰かは見ていてくれる”
とおっしゃっていました。
すごいです!本当に、尊敬します。私は紅さんはもっと器用ですぐ結果を出してこれた役者さんだと思っていたのです。
2番手時代が長く、柚希さんにたくさん教わりながら成長した。柚希さんがお辞めになるときは、ただ寂しかったと。そして、柚希さんの下で番手が固まったところで、紅さん以外の異動があり、体制が変わった。そのことも紅さんにとってはポイントだったそうです。
「風と共に去りぬ」のバトラーでは、入院までした体調不良を押しての出演だったとか。”絶対できる”この気持ち、並々ならぬ決意です。舞台に穴をあけられないのはわかりますが、この決意のかけらでも、私にほしいと思います。
また、北翔海莉さんがきても組がまとまるように、2番手の自分が努力していた。舞台での星組トップの立ちポジションなどを風ちゃんに教えていたと、陰で支えておられたようです。
紅さんとファンの方にとっては、北翔海莉さんがトップになったことは、少し足踏みしましたが、満を持して今が満開になりよかったです。こんなに素敵な人だったなんて。もっと早くに知れればよかった。
「ひとかけらの夢」それをあきらめることなく信じ、誰かが見てくれることを信じ、腐ることなく努力する。
このことは、今の私に大きな力を与えてくれました。私も今、夢があり叶えるために努力しているつもりです。
本当に、本当に紅さんの言葉、響きました。