東京『THE LAST PARTY ～S.Fitzgerald’s last day～』感想

月城かなとさん、初東上おめでとうございます♡
『THE LAST PARTY』、よかったですよ～！！！
重い話にも関わらず、すっとスコットの側に立って観れました。
『華麗なるギャツビー』そのものな感じのスコットの人生。華やかなりし日々が、不遇なまま突然に訪れた、それは淋しすぎる最期。
現代人から見れば、貯金したら？バブルはいつまでも続かないよ、たばこもアル中も健康に悪い、なんて言いたいけど、まったく次元が違う世界に感じました。
本日は、初演の大和悠河さんが３列目くらいでご観劇されてました。

感想

スコット　月城かなと

見た目が素敵ですねー。月城さんびいきといえども、これは素敵だった。
最近3枚目が続き、久しぶりの苦るしい役。
ゼルダを生涯愛してる気持ちとシーラを愛してる気持ちの違いはよくわかりました。
愛ってひとつじゃないし、その時々で必要な形でいいのではないでしょうか。
手に負えない愛もある。
娘スコッティに見せる笑顔も父の顔で優しく滋味あふれてました。
演技も歌も感動しました！

ゼルダ　海乃美月

美しいですね。
衣装も新調ですか？とても華やかでした。
美しいゆえに崩れていったのでしょうか。ゼルダに美貌がなかったら、洋服も華やかではないだろうし、
男性からモテなくても自力で生きていくすべを身に着けるだろうし、精神を病むほど悩まなかったかもしれませんね。
海ちゃんと月城さんは…
コンビとして等身大で合うと思います！

人間はいつもまともでないといけないんでしょうか。ゼルダの気持ちがわかる気がします。
表現したくても、自分をうまく表せない。
寂しいとき、一番わかってもらいたい人と分かり合えないとき、優しく受入てくれる人に心を開く。
自然だなと思います。そんな悲しみも海ちゃんの表現、好きでした！

アーネスト　暁千星

出番は少ないながら、一番まともなのはアーネストだと思います。
確かにゼルダは、他人からすると浪費家の派手な頭がおかしい女です。
でも、スコットにとっては、夢の女。
この違い、初めてこの舞台を観ても、わかりやすい演出でした。

マックスウェル　悠真倫

まりんさんの人柄と、面倒見のいいマックスウェルがリンクして、とても温かく感じました。
アーネストを見出しても、スコットを見捨てなかったのも、素晴らしいですね。

シーラ　憧花ゆりの

晩年の愛人といっても、そんなどろどろした感じではない。ましてやスコットは44歳で突然死してる最後の看取り人。
こういう関係、いいなと思いました。
形はないけど、心に残るものがあります。
いつシーラのような立場になるか、人生わかりません。
憧花組長、本当にスタイルよくて、最上級生の娘役さんというだけで、とてもお美しかったです。
時代の衣装を素敵に着こなしていました。