退団後初のミュージカル「ポーの一族」、エドガーの明日海りおさん。
宝塚版とほぼ同じ。「ポーの一族」を華やかに演出するなら
スコッティ村とブラックパール港街の話が一番いいですね。
軽くメリーベルの求愛者を駆け足で説明しているし、
話を知っている方には流れがすぐにわかる。
私が感じたのは、宝塚版よりパワーアップしていること。
それは、男性キャストもいてリアルだし、ハーモニーも深みがある。
キャリアある俳優さん達も演技力が素晴らしい。
そんな中で演じる明日海りおさんも、エドガーに成りきりやすいと思いました。
感想
エドガー 明日海りお
宝塚版とは髪の毛違い、よりナチュラルになったような。
何かそぎ落とされて、表情や仕草もよりエドガーになっているような。
今のところ明日海りおさん以外、エドガー役はできない、
そんな追随を許さないこの世ならぬ「ポーの一族」エドガー。
明日海りおさんも永久にはできないだろうから、今この瞬間を観ることは
「極上の美」
キャスティングを変え何十年も生きる作品というよりは、その役者の今だから
楽しめる作品ではないでしょうか。
宝塚版も最高と思いましたが、梅芸版は周りのキャストのおかげもあり
更に味わいエドガーでした。
メリーベル 綺咲愛里
メリーベルのおっとりしたイメージぴったりのあーちゃん。
男性はみんなメリーベルみたいな子が好きなんだろうなと思います。
登場も可愛く、可愛すぎるから、翻弄されて悲劇的なのかな…
「一緒にいられることが幸せ」という叫びは突き刺さります。
ポーツネル男爵 小西遼生
エドガーを殴るところ、やはり男性の力はすごいですね。
男爵は原作でも怒りっぽくて荒い雰囲気なので、
背の高い小西さん、十分に迫力ありました。
原作より少し若い感じですが、シーラとの並びも素敵でした。
シーラ 夢咲ねね
原作に近いシーラでしたー！
仙名彩世さんのシーラは最初から大人びたシーラですが、
ねねちゃんのシーラは一幕若々しく作っています。
声が可愛すぎるから？
ドレスも宝塚版とも違い、原作により近く綺麗でした。
首が長いところがシーラっぽく、顔色が肌色で自然でよかったです。
仙名さん、真っ白でしたから。
ヴァンパネラっぽい顔色にしないところが、
クリフォード達が驚くのに通じると思いました。
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